こんにちは!パソコン歴20年以上のセミクタです。
パソコンの電源ユニットについてご存じでしょうか?
パソコンの全体に電気を配る役割のある電源ですが、さまざまな種類があります。
電気代や配線性にも影響する内容ですので、理解しておいて損はありません。
本記事では以下の内容で、自作PCに用いる電源ユニットの基礎知識とその種類について解説していきます。
電源ユニットとは
電源ユニットとはパソコン全体に安定的な電力を供給するための装置です。コンセントから電気を取り、電源ユニットを通して、パソコンのマザーボード、グラフィックボード、ストレージなどに電力を供給します。
電源ユニットの種類(配線性に影響)
電源ユニットには直出し式とプラグイン式の2種類があります。それぞれ以下で解説します。
直出し式
直出し式は各パーツへの配線が1か所からすべて出ている電源のことを言います。
メリットとしてはプラグイン式に比べ安価であること、そしてPCケースを購入の際に付属してくる場合があります。
一方でデメリットは配線が混雑しやすいことから、ほこりが溜まりやすかったり、空冷の場合は冷却の妨げになってしまいます。
メリット | デメリット |
---|---|
価格が安くなりがち PCケースに付属されている場合がある | 配線が混雑しやすい 空冷の場合は冷却性能が低下 |
プラグイン式
プラグイン式は電源からパーツへの配線を自由に付け替えが可能な電源のことを言います。
メリットとしては、必要な分だけ配線をすればよいので、配線がすっきりします。
一方でデメリットは直出し式に比べ、高価になりやすいことです。
メリット | デメリット |
---|---|
配線が必要な分だけで済む | 直出し式に比べ高価になりがち |
電源ユニットの80 PLUS認証(電気代に影響)
電源ユニットには80 PLUS認証というものがあり、電気の変換効率を表しています。
80 PLUS認証はスタンダード、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、チタンの計6種類があり、それぞれ以下の表に示します。
右に行くほど変換効率が良くあるため、電気代を低く抑えることができますが、一方で値段も高価になります。
なので、初期費用を低く抑えたいと考える場合はブロンズを選ぶことが多く、多少高くなっても長期的な起動時間を考えて、ゴールドあたりを選択することが多いです。
名称 | スタンダート | ブロンズ | シルバー | ゴールド | プラチナ | チタン |
---|---|---|---|---|---|---|
画像 | ||||||
10%負荷 | ― | ― | ― | ― | ― | 90% |
20%負荷 | 80% | 82% | 85% | 87% | 90% | 94% |
50%負荷 | 80% | 85% | 88% | 90% | 92% | 96% |
100%負荷 | 80% | 82% | 85% | 87% | 89% | 91% |
電源容量の計算
電源ユニットの設定には電源容量も気にする必要があります。
電源容量が足りない場合はパソコン電源が入らなかったり、最悪故障する場合があるので、注意が必要です。
一般的なパソコンでは600~750W(ワット)で十分ですが、自作したいPCのCPU、グラフィックボード、ストレージなどの搭載する部品によって、電源に必要な電力も変わるため、計算が必要となります。
電源容量を計算できるサイトで簡易的に計算が可能なので、自作したいPCの部品の内容を入力して必要な電力を計算し、その数字を上回る電源容量を選定する必要があります。
例えば、計算結果が634Wと出た場合は増築したりすることも考慮し、650Wや700W、750Wなどを選択します。
まとめ
電源ユニットについて解説しました。
電源ユニットはパソコン全体に安定的な電力を供給するための装置のことであり、直出し式とプラグイン式の2種類あることを説明しました。
直出し式は1か所から電源が出ていて不要な配線も取り外しはできませんが、プラグイン式は脱着可能なので、配線がとてもすっきりします。そのため、プラグイン式を採用することをお勧めします。
また、80 PLUS認証はスタンダード、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、チタンの計6種類が存在し、初期費用を抑えたい方はブロンズ、長期的な電気代を抑えたい方はゴールドを選ぶのが一般的であることも説明しました。
電源容量の計算は、自作したいPCの部品の内容を入力して必要な電力を計算し、その数字を上回る電源容量を選ぶ必要がありますが、一般的なパソコンでは600~750W(ワット)で十分です。
自分の必要なスペックを見極めて、自作ライフを満喫しましょう!