【実測】NTEが重い原因と解決策|RTX3060 vs 5070 FPS比較

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UE5採用の新作オープンワールドRPG『NTE(Neverness to Everness)』。リリース直後から「思ったより重い」「カクつきが止まらない」という声がPCゲーマーの間で相次いでいます。

本記事では、当ブログ恒例の実機検証として、「RTX 3060(12GB)」と「RTX 5070」の2枚を使ってFPS実測データを取得しました。さらに、「設定を下げても見た目がほとんど変わらない」NTE特有の理由と、グラボより先に疑うべき「メモリ問題」についても解説します。

「自分のPCで快適に遊べるか知りたい」という方は、データを見ながら判断してください。

目次

1. NTEとUE5の組み合わせが「激重」な理由

『NTE(Neverness to Everness)』は、アニメ調のキャラクターと超リアルな現代都市が融合したオープンワールドRPGです。基本プレイ無料で楽しめますが、ゲームエンジンにUnreal Engine 5(UE5)を採用している関係で、PCへの負荷は現行タイトルの中でもトップクラスです。

なぜUE5はここまで重いのか。主な原因は2つです。

  • Lumen(ルーメン):ネオンサインや太陽光がリアルタイムで周囲に反射するグローバルイルミネーション技術。処理コストが非常に高い。
  • Nanite(ナナイト):建物・地面など背景オブジェクトを超高精細なまま描画する仮想ジオメトリ技術。VRAM・CPUを同時に圧迫する。

当ブログでは過去にYmir・モンギル・紅の砂漠といったUE5タイトルを複数検証してきましたが、NTEもこれらと同様に「公式推奨スペック通りにセットアップしても快適な60fpsには届かない」ケースが確認されました。

まずは公式スペックと「本当に必要なライン」を整理しましょう。

2. 公式推奨スペックと「本当のボーダーライン」

項目最低動作公式推奨
CPUIntel Core i7-10700Intel Core i7-12700
GPUGTX 1660 / RX 5600RTX 3060 / RX 6700
メモリ16 GB32 GB
ストレージ空き60GB以上空き60GB以上
OSWindows 10 64bit 以降

PCゲームの公式推奨スペックは「フルHDで30〜60fpsがなんとか出るレベル(画質妥協あり)」を指すことが大半です。
アクションRPGとして「平均60fps以上を安定させる」ためのラインとは大きく乖離しています。

また、NTEのフレームレート設定として、30fps/60fps/120fpsの3種類があり、垂直同期設定をオフにしていても、この3つのフレームレートで固定化されます。

当ブログの実測から導き出した目安は以下の通りです。

  • フルHD・最適化設定で60fps安定: RTX 3060 クラス(DLSSとパフォーマンス設定との組み合わせが必須)
  • WQHD / 4K・最高画質でのプレイ: RTX 5070 クラス(4K戦闘時は1%lowが22fpsまで低下するため、戦闘重視ならDLSS併用を推奨)

では実際にどれだけ差が出るのか、次章の検証データをご覧ください。

3. 【実測】RTX 3060 vs RTX 5070:フレームレートのデータ

検証環境

パーツ検証機①(普及帯)検証機②(MMORPG特化)
GPURTX 3060(12GB)RTX 5070
CPUIntel Core i5-13500Ryzen 7 9800X3D
メモリDDR4-3600 16GB 2枚組 (計32GB)DDR5-6000 16GB 2枚組 (計32GB)
計測方法画質を最高画質にして市街地の散策+戦闘(約3〜5分)。
MSI afterburnerでフレームレートを計測。

FHD / WQHD / 4K 平均フレームレート比較

各解像度でフレームレートを測定しました。結果は以下のとおりです。

濃い青/濃い赤:1%lowフレームレート、薄い青/薄い赤:平均フレームレート

計測条件は最高画質。RTX 3060はFHDで平均66fps・1%low 55fpsを記録。RTX 5070は4Kでも平均61fpsを維持するが、エフェクトが多発する戦闘シーンでは1%lowが22fpsまで落ち込む場面も確認された。

【重要】設定を下げても画質がほぼ変わらない理由

RTX 3060ユーザーが設定を下げると聞くと「画質が悲惨になる」と思うかもしれませんが、NTEではその心配がほぼ不要です。

その理由は「アニメ調グラフィック」と「トゥーンシェーダー」の相性にあります。実写系ゲームはリアルなテクスチャの精細さが命なので、設定を落とすと一気に安っぽく見えます。しかしアニメ調のNTEでは、影のジャギーや遠景のシャープさにわずかな差が出る程度で、キャラクターの可愛さやパッと見の印象はほとんど変わりません。

After 最高画質
Before パフォーマンス

今回の実測は最高画質での計測であり、パフォーマンス設定に変更すればさらなるfps向上が見込めます。
RTX 3060でも最高画質でFHD平均66fpsが出ている点を考えると、パフォーマンス設定への変更で安定した60fps超えが現実的なラインになります。
グラボを買い替える前に、まずは設定の最適化を試して、許容できる画質かどうかを確認してみてください。

4. カクつき(スタッタリング)の原因は「メモリ不足」の可能性も

「グラボの性能は足りているはずなのに、移動中に一瞬画面がピタッと止まる」──この症状に悩む方はとても多いです。

当ブログのこれまでのUE5タイトル検証(Ymir・モンギル)で一貫して確認されているのが、「カクつきの主犯はグラボではなく、システムメモリ(RAM)の不足」という事実です。

NTEプレイ中のメモリ消費量(実測)

UE5採用のオープンワールドは、広大なマップデータやテクスチャをリアルタイムで読み込み続けます。NTEをプレイ中にシステム全体のメモリ使用量をモニタリングした結果は以下の通りです。

上記の画像にあるように右側の白い枠がNTE単体のメモリ使用量で約12.2GB、左の黄緑色の枠がシステム全体のPCのメモリ使用量で、約24.3GBです。

裏では、SteamやRazerのソフトウェア、ChromeやDiscordなどが開いており、細々としたものが様々ありますがそれを合計して12GB程度使用していることになります。

なお、NTEをプレイしながら別の重量級3Dゲームを同時起動するような使い方では、メモリ使用量が30GBを超えるケースも確認しています。複数ゲームの並列起動や配信ソフトとの併用を想定しているなら、64GBも選択肢に入ります。

メモリ16GBは限界。32GBへの増設が最短の解決策

なお、増設の際は必ずデュアルチャンネル構成(同じメモリを2枚挿し)で取り付けてください。1枚挿しのシングルチャンネルでは、理論上のメモリ帯域が半減し、UE5タイトルでは体感できるレベルで転送速度が落ちます。増設後にカクつきが改善しない場合は、BIOSからXMP/EXPOプロファイルを有効化することで、メモリが定格速度で動作しているかも確認してみてください。

今回の実測は32GB環境で行ったものですが、その状態でもNTE単体で約12.2GB・システム全体で約24.3GBを消費しています。
メモリが16GBしかない環境では、この時点でほぼ確実に物理メモリが枯渇し、低速なストレージへのスワップが発生します。
これが「カクつき(スタッタリング)」の正体です。

自作PCやBTOパソコンをお使いの方は、グラボを買い替える前にまずメモリの32GB増設を強く推奨します。

5. NTEをダウンロードして体験する

NTEは基本プレイ無料です。まだ体験していない方は、まず自分のPCで動かしてみてから、本記事の設定最適化を参考にしてください。

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6. まとめ:環境に合った「正しい引き算」でNTEを快適に

環境推奨の対処法
RTX 3060 ユーザーパフォーマンス設定でFHD 60fps安定を狙う。アニメ調の恩恵で画質劣化は最小限。
RTX 5070 ユーザー4K最高画質で市街地は平均61fpsを確保。
ただし戦闘時は1%lowが22fpsまで落ちる場面があるため、戦闘を重視するならDLSS併用を推奨。
カクつきに悩む全ユーザーまずメモリを確認。16GBなら32GBへの増設が最優先。

UE5タイトルは確かに重いですが、仕組みを理解して「正しい引き算」を行えば、ミドルレンジのPCでも十分に快適なプレイが可能です。ぜひ今回の検証データを参考に、NTEの美しい世界へ飛び込んでみてください。

当ブログ「セミクタゲーミング」では、今後もMMORPGや重量級PCゲームのパフォーマンスを実測データに基づき発信していきます。最適化設定で悩んだ際は、また当ブログの検証データを参考にしてください。

Semicta(セミクタ)
自作PC歴の長いMMOプレイヤー。
コツコツとキャラを育成し、装備を更新していくプレイスタイルが好き。
過去に半導体業界でデータ計測や評価に携わっていた経験から、PCパーツを雰囲気ではなく「理屈と検証」で評価するのが基本スタンス。
「重いMMOをいかに快適に遊ぶか」をテーマに、プレイヤー視点でのハードウェア選びや設定の最適解を発信しています。
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