この記事でわかること
- Razer Naga V2 HyperSpeedのスペックと実際の使用感
- G600ユーザーが乗り換えるべき理由
- メリット・デメリットを正直に解説
- HyperShiftを使ったFF14・TW向けボタン設定例
はじめに|G600が生産終了…多ボタンマウス難民のあなたへ
こんにちは!セミクタです。
突然ですが、愛用していた Logicool G600 が壊れたり、そもそも「もう新品が手に入らない……」と途方に暮れていませんか?
G600はMMORPGプレイヤーにとって長年の「神器」でしたが、すでに生産終了となり、市場在庫も底をつきつつあります。中古や高額転売品を掴まされるリスクを考えると、そろそろ潔く乗り換えを決断したいところ。
そんな G600難民の皆さんに向けた最適解が、この『Razer Naga V2 HyperSpeed』です!
私自身、G600を長年使い倒してきましたが、今回は自腹でNaga V2 HyperSpeedを購入してレビューしました。
G600からの乗り換えを検討している方に向けて、リアルな使用感をお伝えします。
Razer Naga V2 HyperSpeedとは?|基本スペックと特徴

基本スペック
| 項目 | Razer Naga V2 HyperSpeed | Logicool G600 |
|---|---|---|
| センサー | Razer Focus Pro 30K オプティカルセンサー | ゲーミンググレード レーザーセンサー |
| DPI | 100〜30,000 DPI | 200〜8,200 DPI |
| ボタン数 | 19個(サイドボタン12個含む) | 20個(サイドボタン12個+Gシフトボタン含む) |
| 接続方式 | Razer HyperSpeed Wireless(2.4GHz) / Bluetooth | 有線(USB) |
| 電源 | 単三電池 × 1本 | USB給電(有線のため不要) |
| バッテリー持続時間 | HyperSpeed:最大250時間 / Bluetooth:最大400時間 | なし(有線のため無制限) |
| 重量 | 約95g(電池除く)/ 約119g(単三電池込み) | 約133g(ケーブル除く) |
| カラー | ブラック | ブラック |
| サイズ | 117.3 × 75.1 × 43.2 mm | 118.0 × 75.0 × 41.0 mm |
| ポーリングレート | 最大1000Hz(HyperSpeed時) 100Hz(Bluetooth時に実測) | 最大1000Hz |
外観・デザイン・開封時の印象

箱を開けた瞬間の第一印象は「思ったよりスッキリしている」でした。
Razerらしいマットブラックのボディに、ロゴ部分やサイドボタンは残念ながら光ることはありませんが、多ボタンながらも高級感のあるマウスと言う感じがしました。
付属品は以下の通りです。(左から順)
- Razerのシール
- 説明書
- 電池(単三×1本)
- 本体
- HyperSpeed用USBドングル(本体に収納)
- マウスを入れる袋
右側のグリップ部分はラバーコーティングされており、長時間のプレイでも手が滑りにくい設計。
サイドボタンはG600同様に左側面に12個が整然と並び、1〜12の数字が刻印されているので、どのボタンを押しているか直感的にわかります。
なぜ、Razer Naga V2 HyperSpeedを選んだのか?
正直に言います。最初はG600の在庫を必死に探していました。
しかし現実は厳しく、生産終了品のG600は新品市場でプレミア価格がつき始め、2〜3万円以上の値段がついている始末。とても手が出る金額ではありません。
当ブログではG600のレビュー記事も公開しています。「G600が壊れたらどうすればいいんだ?」という疑問は、自分自身も直面した問題でした。だからこそ、G600の代替になり得るマウスを本気で探そうと決めました。
比較を繰り返し、候補を絞り込み、最終的にたどり着いたのが Razer Naga V2 HyperSpeed です。
まず最終候補の4製品を徹底比較しました。
| Razer Naga V2 HyperSpeed | Corsair SCIMITAR ELITE WIRELESS | Corsair SCIMITAR ELITE | Redragon M908 | |
|---|---|---|---|---|
| 最大DPI | 30,000 DPI | 26,000 DPI | 18,000 DPI | 12,400 DPI |
| 無線 | 完全ワイヤレス (Bluetooth / 2.4GHz) | ワイヤレス+有線充電 (内蔵バッテリー) | 有線のみ (布巻きケーブル) | 有線のみ (編組ケーブル) |
| ホイール | チルト(左右入力) + フリースピン | 通常スクロール | 通常スクロール | 通常スクロール |
| 総ボタン数 | 19ボタン | 16ボタン | 17ボタン | 18ボタン |
| サイド ボタン数 | 12個 (固定) | 12個 (前後に位置調整可) | 12個 (前後に位置調整可) | 12個 (固定) |
| クリック 耐久性 | 6,000万回 | 1億回 | 5,000万回 | 2,000万回 |
| 本体重量 | 約95g (単3電池1本で約118g) | 約114g (充電式でこの軽さ) | 約122g (ケーブル除く) | 約150g (ウェイト8個で 調整可) |
| 価格帯 | 約1.5万〜1.6万円 | 約2.0万〜3.0万円 | 約1.1万〜1.3万円 | 約4,000円〜5,000円 |
| 現在値 | amazonで価格を確認 | amazonで価格を確認 | amazonで価格を確認 | amazonで価格を確認 |
- Corsair SCIMITAR ELITE WIRELESS
- サイドボタンが前後にスライドして親指にフィットする「Key Slider」機能が面白く、また、耐久性も1番優れていたので、一番の対抗馬でした。ただ価格が高い&専用ソフト「iCUE」が別途必要になるため断念。すでにRazer製のSynapse環境がある身には、常駐ソフトを増やすメリットがありませんでした。
- Corsair SCIMITAR ELITE
- 価格が抑えられているものの、有線、耐久性が落ち、重い点からRazerとの価格差分の優位性はないと判断しました。
- Redragon M908
- 価格は魅力的ですが、有線のみ・クリック耐久性が異常に低いこと、そして1番致命的なのがGシフトやHypershiftのような押したときだけ切り替わる機能が存在しないというところが最大の欠点でした。
以上の比較検討を経て、最終的にNaga V2 HyperSpeedを選んだ理由は4点です。
- G600の新品在庫がない(プレミア価格で入手困難)
- 有線ケーブルをずっと邪魔に感じていた(デスク周りをスッキリさせたかった)
- ワイヤレスでもMMOで通用するか、自分で検証したかった
- Tartarus V2(左手デバイス)とまとめてRazer Synapseで管理できる
特に4つ目の「同じメーカーで揃えてソフトウェアを統一する」メリットは、使い始めてから改めてありがたみを実感しています。Synapse一本に統一することで常駐ソフトが減り、メモリ使用量やCPU使用率の削減にもつながります。地味ですが、ゲームパフォーマンスを少しでも安定させたい方には無視できないポイントです。
実際に使って感じたメリットとデメリット
✅ メリット① 圧倒的な解放感!遅延ゼロのワイヤレス多ボタン
有線から無線に変えたとき、誰もが感じる「ケーブルがない快感」。これは多ボタンマウスでも変わりません。
Razer HyperSpeed接続時のポーリングレートは最大1000Hz。有線マウスと同等の応答速度であり、FF14や黒い砂漠の戦闘中でも遅延を感じたことは一度もありません。
「ワイヤレスはラグが怖い」という先入観は、もう古い話です。少なくともMMORPGレベルであれば、HyperSpeed接続で遅延を気にする必要はゼロと断言できます。
✅ メリット② HyperShiftで実質ボタン数が倍増!G600と同じ使い方が可能
「G600は20ボタンあったのに、Nagaは19ボタン…1個足りない」と心配した方もいるでしょう。
G600もNaga V2 HyperSpeedも1ボタンはシフトに使用しますし、シフトを使用してもサイドボタンしか使用しないことがほとんどではないでしょうか?
そのため、1ボタン少なくても、サイドボタンさえ切り替われば、あまり支障がないというのが筆者の考え方・使い方です。
✅ メリット③ フリースピン対応のスクロールホイールが普段使いに神
これはNaga V2シリーズ特有の機能で、スクロールホイールのクリック感(ノッチ)をなくして慣性で回り続けるフリースピンモードに切り替えられます。
長いWebページをスクロールするとき、ホイールをひと弾きするだけでシャーッとスムーズに流れる感覚は一度体験すると戻れません。ゲーム中はノッチありの精密モードに切り替えて使い分けられるのも便利です。
多ボタン式のゲーミングマウスでフリースピンに対応しているモデルは少なく、この点はNaga V2 HyperSpeedの大きな強みと言えます。
⚠️ デメリット① 単三電池式のため、本体がやや重い
バッテリー内蔵の充電式ではなく、単三電池1本で動く仕様です。
これが賛否の分かれるポイント。電池込みの重量は約118gで、同価格帯の多ボタンマウスと比べるとやや重めです。
単四→単三スペーサーを使うと多少軽くなりますが、電池容量が減る分こまめな交換が必要になる点は注意してください。
電池交換の手間はありますが、バッテリー切れによる充電待ちが発生しないという点では逆にメリットとも言えます。
⚠️ デメリット② G600より少し滑りやすい
実際の操作感として、本体が軽く底面が樹脂素材のせいか、G600と比べると少し滑りやすい印象でした。
ただし、DPIの設定調整で十分カバーできる範囲なので、深刻な問題にはなりません。
⚠️ デメリット③ G600よりサイドボタンの凹凸が少ない
Naga V2 HyperSpeedのサイドボタンはかなりフラットな構造です。
G600は上6個・下6個のブロックに分かれており凹凸があったため、触感だけで今どのあたりを押しているか把握しやすい設計でした。
その感覚に慣れているとNagaでは最初のうち押し間違いが起きやすく、これがG600からの乗り換えで最も戸惑いやすいポイントかもしれません。
1〜2週間ほど使えば指が慣れてきますが、最初は意識しておくと良いでしょう。
Naga V2 HyperSpeedの操作性と機能を解説
Naga V2 HyperSpeedのボタン構成は以下のとおりです。
- 左クリック / 右クリック(メインボタン)
- スクロールホイール押し込み
- スクロールホイール左右チルト(2個)
- DPIアップ / DPIダウン(左クリック左側に2ボタン)
- サイドボタン12個(左側面、縦4×横3配置)
デフォルトではHyperShift用のボタンが割り当てられていないため、自分で設定する必要があります。
HyperShiftの使い方と設定例
HyperShiftは押している間だけ有効になる、いわゆるシフトキーのような機能です。
サイドボタンに割り当てるとHyperShift自体と同時に押せないため、別のボタンに設定する必要があります。
DPIアップ/ダウンが不要であればその2ボタンのどちらか、またはスクロールホイールの左右チルトのどちらかに割り当てるのがおすすめです。
そうすることでサイドボタン12個をHyperShiftで切り替えて使えるようになります。
筆者はスクロール右チルトクリックにHyperShiftを割り当てています。


| ボタン名 | 割り当て | TW内設定 | ボタン名 | 割り当て | TW内設定 |
|---|---|---|---|---|---|
| DPIステージ アップ | Space | 自動攻撃 | サイド4 | 4 | スキルスロット4 |
| DPIステージ ダウン | Z | 拾う | サイド5 | 5 | スキルスロット5 |
| 左マウス | 左クリック | 攻撃&移動 | サイド6 | 6 | スキルスロット6 |
| 右マウス | 右クリック | 選択スキル | サイド7 | 7 | スキルスロット7 |
| スクロール クリック | スクロール クリック | 未割り当て | サイド8 | 8 | 未割り当て |
| 左チルト クリック | Q | クイックスロット切り替え | サイド9 | Ctrl + T | コンテンツ情報 |
| 右チルト クリック | Razer Hypershift | Hypershift | サイド10 | Alt + Shift + 1 | スキルスロット1ページ |
| サイド1 | 1 | スキルスロット1 | サイド11 | Alt + Shift + 2 | スキルスロット2ページ |
| サイド2 | 2 | スキルスロット2 | サイド12 | Alt + Shift + 3 | スキルスロット3ページ |
| サイド3 | 3 | スキルスロット3 | |||
赤文字は自身で設定変更、黒文字はデフォルトのままです。
TWはコンテンツ情報からボスと戦闘する場面と狩りが中心になるため、その操作をメインに考えた構成にしています。
なお本設定例では通常時のみ記載しており、HyperShift時の割り当ては別途TW専用の設定解説記事でご紹介予定です。
応用編:プロファイル切り替えを使いこなす
Synapseのプロファイル機能を使うと、HyperShiftだけでなくさらに柔軟なボタン管理ができます。
- ① HyperShiftの代わりに使う
-
通常用とHyperShift用の2プロファイルを作り、同じボタンに「プロファイル切り替え」を割り当てることで、押しっぱなし不要のトグル式切り替えが実現できます。長時間プレイで指が疲れやすい方におすすめです。
- ② ゲームごとに自動で切り替える
-
SynapseにゲームのEXEを登録(概ね自動で登録)しておくと、そのゲームを起動した瞬間に対応プロファイルへ自動で切り替わります。TWとFF14を両方プレイしている場合でも、起動するゲームに合わせて設定が自動で変わるので、手動での切り替え忘れがなくなります。
Naga V2 HyperSpeedはこんな人におすすめ
① G600からの乗り換え先を探している人
G600の生産終了に伴い、現時点で最も自然に乗り換えられる選択肢はNaga V2 HyperSpeedです。ボタン数・配置・HyperShiftによる実質ボタン倍増まで考えると、ほぼ同等の運用が可能。さらに無線化という大きなアップグレードがついてきます。
② MMORPGをワイヤレスで快適にプレイしたい人
FF14・テイルズウィーバー・ラグナロクオンラインなど、多ボタンマウスが活きるMMORPGプレイヤーに最適です。HyperSpeed接続の遅延のなさは本物で、「ワイヤレスだから負けた」という言い訳が一切できない性能を持っています。
③ Tartarus V2など左手デバイスやRazer製のキーボードと組み合わせたい人
同じRazer製品であるRazer Tartarus V2(左手デバイス)と組み合わせることで、設定ソフトがRazer Synapse 1本に統一できます。
- WASDで移動するゲームなら
-
- マウス側:戦闘スキル、アビリティなど
- Tartarus側:移動、カメラ操作、ターゲットなど
- クリック移動系のゲーム(TWやRO)
-
- マウス側:移動、カメラ操作、アイテム使用など
- Tartarus側:ターゲット、スキルなど
この組み合わせは左手の負担を最小化しつつ、操作の幅を最大化するMMORPGプレイヤー最強の構成です。
Synapseで一括管理できるので、複数のソフトウェアをまたいで設定を管理する手間もありません。
よくある疑問と回答(FAQ)
- 電池はどのくらい持つ?
-
HyperSpeed(2.4GHz)接続で最大250時間、Bluetooth接続で最大400時間持続します。1日4〜5時間プレイする方でも、約1ヶ月は電池交換不要の計算です。
ただし、スリープ機能をどれだけ有効にするのか、そして、使用時間にも影響するので、あくまでも参考程度です。
- Bluetooth接続でゲームはできる?
-
機能としては可能です。しかし、ゲームには付属USBドングルのHyperSpeed接続を強く推奨します。
検証した結果Bluetooth接続では100Hz、付属USBドングルでは1000Hzでしたので、高速な操作を求められるようなMMORPGでは付属USBドングルを使用したほうが良いです。
Bluetoothはゲーム以外の作業用として割り切り、ゲーム = USBドングル(HyperSpeed)と覚えておきましょう。 - 上位機種のNaga V2 Proとの違いは?
-
項目 Naga V2 HyperSpeed Naga V2 Pro 価格 約1.5万〜1.6万円 約2.8万〜3.0万円 サイドプレート 交換不可(12ボタン固定) 6/12/20ボタンに交換可能 充電方式 単三電池 USB-C充電 充電ドック 非対応 対応 HyperSpeed Wireless ○ ○ Bluetooth ○ ○ MMORPGプレイヤーで12ボタンを使い続ける方には、価格差を考えるとNaga V2 HyperSpeedで十分です。
「サイドプレートを交換してFPS/TPS用に切り替えたい」という方はProを検討してください。
まとめ|G600難民の終着点にして、現在最強のMMO向けワイヤレスマウス
Naga V2 HyperSpeedの率直な総評です。
ワイヤレス化による快適さは想像以上で、G600に戻りたいと思ったことは一度もありません。
ポーリングレート1000Hzで遅延はゼロ、電池持ちも十分で、HyperShiftで実質ボタン数も確保できます。
サイドボタンの凹凸がG600より少ない点と、電池込みでやや重い点は正直なデメリットですが、1〜2週間で慣れる範囲です。
こんな人にはマジでおすすめ
- G600の後継機を探しているMMOプレイヤー
- 有線から無線に乗り換えたい多ボタンマウスユーザー
- Razer製品で統一してSynapseを一元管理したい方
ちょっと考えてほしい人
- 単電池式ではなく充電式が絶対条件の方(→ Naga V2 ProやCorsair SCIMITAR ELITE WIRELESSを検討)
G600が生産終了した今、後継として最も信頼できる選択肢がNaga V2 HyperSpeedです。
G600難民の皆さん、ケーブルのない快適さをぜひ体験してみてください。
左手デバイスとの組み合わせでさらに快適に
Naga V2 HyperSpeedと合わせて使いたいのが、同じRazer製の左手デバイス「Razer Tartarus V2」です。マウスとTartarus V2をSynapse一本で管理できるので、ゲームごとのプロファイル切り替えも一括で完結します。実際の設定例や活用法は以下の記事で詳しく解説しています。

