- フレームレートってなに?
- 各ゲームに必要なフレームレートってどのくらい?
ゲームをする上で「フレームレート(fps)」はとても重要と聞くことも多いです。
フレームレートは確かにゲームをする際にはとても重要ですが、ゲームによって必要なフレームレートは異なります。
とはいえ、フレームレートってなんのことなのか、そして、ゲームにどのような影響を与えているのかを知らない方も多くいらっしゃいます。
このフレームレートを正しく理解することでゲームをプレイする中で1度は経験したことがある「カクつき」や「ラグ」などを改善させることができます。
本記事では、フレームレートの重要性とゲーム毎の必要なフレームレートについて解説していますので、しっかり理解して、最適なフレームレートを把握して、快適にゲームをプレイしていただきたいです。
フレームレートとは?
フレームレートはパソコンが1秒間に出力可能な画像数を示す指標で、単位は「fps」
フレームレートとは、パソコンが1秒間に何枚の画像を出力できるかを示す指標で、単位は「fps(frames per second)」です。この単位は、1秒間に表示されるフレーム(画像)の数を表しており、数値が高いほど映像が滑らかに表示されます。
たとえば、動画や映像は複数の静止画を高速で切り替えることで動きを表現しています。1秒間に60枚の画像を使用している場合、そのフレームレートは「60fps」となります。このように、フレームレートが高いほど、動きがスムーズで自然に感じられる映像が得ることが可能です。計算式は以下のとおりです。
60フレーム(frame)÷1秒(second)=60fps (frame per second)
地上デジタル放送のテレビ放送では、おおよそ30fpsが標準です。そのため、30fps以上であれば、人間の目には滑らかに動いているように見え、カクつきや違和感を感じることはほとんどありません。
ゲームには60fps以上が望ましい(例外あり)
一方でゲームの方は30fpsでは不十分なことが多いです。ターン制ゲームだったり、パズルゲームなどであれば30fpsでも問題ありませんが、ほとんどのゲームは60fps以上はあると非常に快適にプレイすることが可能です。
しかし、PvPを主とするゲームで主にFPS、TPS、バトロワといわれるようなゲームは60fpsでは不足しており、144fps以上あるのが望ましいとされています。
ゲーム毎に必要なフレームレートの目安
ゲームによっては、上限を設けられていたりするゲームもありますので、一概にこのフレームレートが必要というわけではありません。参考例としてください。
ジャンル | ゲーム例 | 推奨フレームレート | 理由 |
---|---|---|---|
アクション・シューター | 『Apex Legends』, 『フォートナイト』, 『Over Watch』 | 60fps~144fps | 高速な動きやエイムが求められるため、60fps以上が理想。144fps以上でさらに滑らかに。 |
RPG | 『ファイナルファンタジーXIV』, 『黒い砂漠』 | 30fps~60fps | 戦闘と探索が主体で、60fpsで快適。30fpsでも問題ないが、60fpsが望ましい。 |
ストラテジー | 『リーグ・オブ・レジェンド』, 『Dota 2』 | 30fps~60fps | 戦略重視で、フレームレートよりもプレイ内容が重要。60fpsがあれば十分快適。 |
スポーツ・レース | 『ウイニングイレブンオンライン』, 『レース・オンライン』 | 60fps~120fps | スピード感と正確な操作が重要。高フレームレートでプレイ感が向上。 |
カジュアル・パズル | 『Tetris 99』, 『Fall Guys』 | 30fps~60fps | 動作が単純で、30fpsでも快適。60fpsでさらに滑らかになる。 |
ホラー・サバイバル | 『Dead by Daylight』, 『サバイバル・オンライン』 | 30fps~60fps | 雰囲気や演出が重要で、高フレームレートは必須ではないが、60fpsが理想。 |
リフレッシュレートとは?
ここまでフレームレートについて解説してきました。一方でリフレッシュレートという単語も聞いたことはありませんか?このリフレッシュレートもゲームをプレイするうえで重要な要素になります。
リフレッシュレートはモニターが1秒間に表示できる画像数の指標で、単位は「Hz」
リフレッシュレートはモニターに1秒間に何枚の画像を表示できるかの指標のことです。先程のフレームレートととても似ていますので、以下の表にまとめました。
用語 | 説明 |
---|---|
フレームレート(単位:fps) | パソコンが1秒間に出力できる画像の枚数 |
リフレッシュレート(単位:Hz) | モニターが1秒間に表示できる画像の枚数 |
それぞれ単位は異なりますが、数字としては等価で扱って大丈夫です。(60[fps]→60[Hz])
例えば、パソコンが120fpsで出力をしてもモニター側が60Hzしか対応していないと、60fpsで出力しているのと同じことになります。そのため、高いfpsでゲームをプレイしたい場合は144Hzや240Hzといったモニターを購入しないといけません。
フレームレートが低い場合は?
フレームレートが低いとストレスになる
フレームレートが低いと画面の更新が遅れるため、映像がカクついて見えたり、フリーズしているように感じられることがあります。
特にゲームプレイ中にフレームレートが低下すると、画面が途切れ途切れになり、フリーズ中に操作ミスが発生したり、再表示されたときにはキャラクターが倒されているなど、予期せぬトラブルを招くことがあります。
こうした状況では満足にプレイができず、ストレスを感じやすくなります。(私自身も、このような状況で思わずキーボードやマウスを強く叩いて壊してしまった経験があります。)
FPSなどでは勝敗に差がつく
FPSなどのゲームの勝敗はプレイヤースキルで左右されるのはもちろんですが、フレームレートの影響もあります。
なぜ?と思うかとおもいますが、以下の動画を見てみてください。
こちらの動画では、60fps, 144fps, 240fpsでの比較検証を行っています。一般的なモニターである60fpsでは144fpsや240fpsなどとは比べ物にならないくらい遅延して表示されているのがわかります。
これでは、表示されたモニターを見てから打っていては、当てることは難しいでしょう。そのため、プロの方々や上位にいる方々の殆どは144fps以上のモニターを所有してプレイしているのが現状です。
フレームレートを確認する方法ってある?
ゲーム自体にフレームレートの制限や、表示をする機能がある場合があります。
ソフトウェア用いて確認する場合は以下の2つがおすすめです。
NVIDIA アプリで確認する
NVIDIAが提供しているNVIDIA アプリです。(2024年後半にGeForce Experienceと統合されました)
GeForceのGPUを使用しているなら、インストールしている人も多いでしょう。
ドライバーの更新や、各ゲームで性能重視とかパフォーマンス重視とかを簡単に設定ができるので、インストールしていて損はありません。
GeForceのGPUを使用しているなら、特に新規でインストールする必要もないので、非常におすすめです。
MSI Afterburnerで確認する
MSIが提供している「MSI Afterburner」です。(MSI製品を使っていなくても使えます)
GPUをそもそも搭載していなかったり、AMDのGPUを使用していたり、NVIDIA アプリでうまく測定できない方はこちらがおすすめです。
フレームレートとリフレッシュレートとの差があるときは?
フレームレートとリフレッシュレートに差があるときはどのようになるでしょうか。
簡単な説明になりますが、次のようになります。
フレームレート(パソコン) > リフレッシュレート(モニター)が最も望ましい
フレームレートがリフレッシュレートよりも高い場合、モニターのリフレッシュレートに合わせて映像が表示されます。
例えば、フレームレートが120fpsでリフレッシュレートが60Hzの場合、モニターには60Hzで表示され、モニタの性能を発揮できます。
この状態が好ましい理由は、フレームレートが常に一定ではないからです。ゲーム中に多くの動きが発生した際、一時的にfpsが低下することがあります。そのため、フレームレートがリフレッシュレートよりも高い状態に余裕を持たせておく方が安定してプレイすることができます。
フレームレート(パソコン) < リフレッシュレート(モニター)は避けるべき
最も避けたいのは、フレームレートがリフレッシュレートを下回る状態です。
一般的なモニターはリフレッシュレート60Hzのものが多いですが、フレームレートが60fps未満になると、映像がカクついて見えることがあります。このような状態では快適なゲームプレイが難しくなる可能性があります。
例えば、フレームレートが30fpsでリフレッシュレートが60Hzの場合、モニターは1秒間に60回画面を更新しますが、パソコンから送られてくる画像データは1秒間に30枚しかありません。
つまり、1つの画像が送られてきた後、モニターはその画像を2回連続で表示しているということです。モニターは合計60回画面を更新しますが、そのうちの半分(30回分)は同じ画像が繰り返し表示されているという仕組みになります。
フレームレートの方が低い問題を解決するためには、パソコンの環境やゲームの設定を見直し、フレームレートを向上させることが重要です。厳密には処理の遅延だったり、モニタの更新タイミングでズレがありますので、正しくない部分もありますが、概ね、上記の内容になります。
フレームレートを上げるには?
お金を使わないでもできる方法が2つとお金を使う方法が1つあります。
画質を下げる
お金を使わない方法の1つ目は「画質を下げる」です。
ほとんどのゲームは設定で画質設定があります。この画質設定を「高→中」や「高→低」にするだけでフレームレートは改善することができます。
解像度を下げる
お金を使わない方法2つ目は「解像度を下げる」です。
現在、プレイしている解像度が例えばWQHD(2560×1450)だったらフルHD(1920×1080)に下げることや更に下のHD(1280×720)に下げてプレイすることでフレームレートは改善します。
しかし、この場合は表示される範囲が狭くなるので、プレイに支障をきたす場合があるので、注意が必要です。概ねフルHDまでなら下げれます。それ以降はゲームによります。長年続いているゲームはそもそもHDの解像度だったことも多いため、下げることは可能ですが、10年以内ですとフルHDあたりが限界かもしれません。
GPUを変える(パソコンを買い替える)
お金を使う方法になってしまいますが、「GPUを変える(パソコンを買い替える)」です。
フレームレートを決める大部分はGPUの性能によるものが大きいです。そのため、GPUを変えることで改善することが可能です。デスクトップパソコンの場合はGPUを買って交換だけで事が済みますが、ノートパソコンの場合にはパソコンを買い替える必要があります。
まとめ
フレームレートについて、解説してきました。
フレームレートとは、パソコンが1秒間に出力される画像枚数を示す指標で、単位は「fps」です。
一方で、リフレッシュレートとはモニターが1秒間に出力される画像枚数を示す指標で、単位は「Hz」です。
ゲームをプレイするためにはフレームレートが60fps以上が望ましく、フレームレート > リフレッシュレートとなっていることが快適にプレイをするためのポイントになります。
また、フレームレートが低い場合には改善が必要で、改善策としては、ゲームの設定で「解像度を下げる」や「画質を下げる」ことで解決する場合があります。
これでも解決しない場合には、デスクトップパソコンの場合には性能の良いGPUを購入して取り付けたり、ノートパソコンの場合にはノートパソコンを新たに購入する必要があります。
フレームレートはゲームをプレイするうえでとても重要な性能なので、なんかカクつくなぁとか思ったときにはfpsなどを確認してみてください。
それではよき、ゲームライフを!