こんにちは!セミクタです。
黒い砂漠をデスクトップPCで長時間プレイしていて、「姿勢がきつい」「疲れる」と感じたことはありませんか?
筆者も数時間どころか、5〜10時間狩り続けることもあり、座りっぱなしのプレイはかなり堪えます。寝転がってやってみても、画面が遠かったり、キーボード操作が不便だったりして、結局ストレスを感じてしまうことも。
そこで注目したのが「ポータブルゲーミングデバイス」です。コントローラー操作でどこでも気軽に遊べるうえ、ゲームごとにボタン設定が保存されるので毎回設定し直す必要もありません。
本記事では、実際にROG Ally X (2024)を使って黒い砂漠を徹底検証しました。
・「どの程度の画質で快適に遊べるのか?」
・「バッテリーはどのくらい持つのか?」
・「操作感はどうなのか?」
など、気になるポイントをまとめています。
黒い砂漠をもっと自由に、もっと快適に楽しみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、黒い砂漠のゲーム内容や基本的な魅力について詳しく知りたい方は、以下も参考にしてみてください。

ポータブルゲーミングデバイスで黒い砂漠を遊ぶメリット

デスクトップPCなしで「黒い砂漠」がどこでも遊べる
1番のメリットとしては、デスクトップPCなしでMMORPGがどこでも遊べることにあります。
PC向けのMMORPGはデスクトップPCやノートパソコンでないと基本的にはプレイすることができず、いつでもどこでも持ち運べるスマートフォンではプレイすることができません。黒い砂漠では放置コンテンツが多いので、外出している方は放置をしておいたりする方も多くいらっしゃいますが、やはり、狩りを短時間でもしておきたい方やプレイ途中だったので、少しでも先に進めておきたいというのは誰でもあります。
ポータブルゲーミングデバイスはそれを叶えてくれるデバイスになっており、Wifiなどでネットワークに繋ぐことが必要にはなりますが、いつでもどこでも「黒い砂漠」をプレイすることが可能です。
携帯性と「ながらプレイ」との相性が良い
2つ目のメリットとしては「ながらプレイ」との相性が良いことです。
小さい頃、「ゲームボーイ」や「PSP」や「ニンテンドースイッチ」などの携帯ゲーム機をソファーに座ったり、寝っ転がって、ゲームをプレイしながらテレビを見ていたことはありませんでしょうか?
デスクトップPCの前でテレビやお気に入りのDVDなどを見ながらプレイできる環境はスペース的にできていない方が多いです。
ノートパソコンなら机さえあれば、実現可能ですが、コントローラー操作がメインのゲームだと、寝っ転がりながらは難しいです。
ポータブルゲーミングデバイスではソファーに座りながらも寝っ転がりながら、ゲームをプレイしながらテレビを見ることも可能となります。
「黒い砂漠」のコントローラー操作は他とは少し異なる操作感なので、慣れは必要となりますが、慣れてくれば、狩りはスムーズにできますし、生活コンテンツなども快適にプレイできます。
Windows環境でPC版そのまま楽しめる
「黒い砂漠」はSteam版とPCのクライアント版の2つがあり、大半の方はPCのクライアント版をプレイしています。
この2つはサーバーは同じではあるが、アカウントやキャラクターは共有することができないので、PCクライアント版のキャラクターがいるからといって、Steam版で遊ぶことはできません。
Steam版をプレイしているのであれば、SteamDeckなどのLinuxをベースにしたSteamOSでプレイできることもありますが、日本は殆どの方がPCのクライアント版でプレイしており、プレイできていない方も多かったです。
ポータブルゲーミングデバイスの中でもASUS ROG Ally (2024)はWindows 11搭載ですので、PCクライアントでプレイしている方もSteam版でプレイしている方も、「黒い砂漠」をプレイすることが可能となっています。
黒い砂漠の必要スペックとROG Ally Xの性能比較
項目 | 黒い砂漠 最低画質動作環境 | ASUS ROG Ally (2024) |
---|---|---|
CPU | Intel Core i3 第4世代 (スコア:約1900程度) | AMD Ryzen Z1 Extreme (スコア:約3600程度) |
GPU | NVIDIA GTX 970 (スコア:9600程度) AMD RX 480 (スコア:8500程度) 以上 | RDNA3内蔵GPU (スコア:6500程度) |
メモリ | 8GB以上 | 24GB LPDDR5X |
ストレージ | 95GB HDD (SSD推奨) | 1TB SSD |
OS | windows10 64 bit | windows11 64 bit |
「黒い砂漠」の最低画質の推奨動作環境とASUS ROG Ally (2024)を比較すると概ね、クリアしていますが、画質に1番関わりの深いGPUの項目のみスペックが足りていません。
それ以外は十分な性能を持っているので、GPU以外は快適にプレイが可能そうです。
では、ASUS ROG Ally X (2024)でどの程度、黒い砂漠をプレイできるのかを詳細に検証していきます。

黒い砂漠をROG Ally Xで実際にプレイした検証結果
ASUS ROG Ally X (2024)で実際に「黒い砂漠」をプレイして検証してみました。
検証では、「操作感」、「生活コンテンツ」と「狩りコンテンツ」でのFPSと消費電力の大きく分けて2種類の観点から確認しています。
操作感:コントローラー対応で扱いやすい

黒い砂漠はPS4などでもプレイできるように作られているので、コントローラー対応が万全です。
他のゲームとは少し違った操作感なので、コントローラーで黒い砂漠をプレイしたことがない方は最初は操作がなれないですが、慣れると大変快適にプレイすることができました。
また、デフォルトの設定だと、ショートカット登録されておらず、メニューから選ばないと使えない機能も数多くあるので、メニューのRINGメニュー設定からよく使う機能ショートカットに入れておくと良いです。
ポータブルゲーミングデバイスでプレイすることが多い場合には、PC版でもコントローラー操作をしておくと、どちらも同じようにプレイが可能ですし、UIも見慣れたものになりますので、オススメです。
筆者もポータブルゲーミングデバイスでプレイをしてから、PC版でもコントローラー操作をするようになりました。
生活コンテンツ:FPS・消費電力の計測結果
- 解像度: 1600×900
- 本体モード: サイレント / パフォーマンス / ターボ
- 本体FPS制限:MAX
- 黒い砂漠設定:低スペックPC、中スペックPC、高スペックPC
- 場所: ベリア村で生活コンテンツ
生活コンテンツのフレームレートの検証結果

- ・黒い砂漠の設定「低スペックPC」では本体設定はどの設定でも可能
-
フレームレートは黒い砂漠の設定が「低スペックPC」だと、どの本体設定でも90fps程度出ており、MMORPGで必要な60fpsを軽く超えていますので、十分に生活コンテンツはプレイが可能です。
- ・黒い砂漠の設定「中スペックPC」より高い場合は本体設定「パフォーマンス(17W)」以上推奨
-
一方で、黒い砂漠設定が「中スペックPC」より高い場合は、本体設定が「サイレント(13W)」だと電力が足りないのか、他に比べ、ガクッと落ちています。
そのため、黒い砂漠の設定を「中スペック」より高い設定でプレイする場合は本体設定を「パフォーマンス(17W)」以上にする必要があることに注意が必要です。
生活コンテンツの消費電力の検証結果

- ・本体設定「サイレント(13W)」「パフォーマンス(17W)」はどの黒い砂漠の設定でも消費電力が安定
-
本体設定「サイレント(13W)」と「パフォーマンス(17W)」の設定ではほぼ本体設定に記載通りの消費電力でした。しかし、先程の結果からも消費電力は一定ではあるものの、その分フレームレートが犠牲になっています。
- ・本体設定「ターボモード(25W)」は消費電力が大きく数時間しか持たない
-
本体設定「ターボモード(25W)」の場合、黒い砂漠の設定が「低スペックPC」であれば、22W程度なので、4時間近く持ちますが、黒い砂漠の設定が「高スペックPC」だと、2時間半程度しか持たない結果となりました。
狩りコンテンツ:FPS・消費電力の計測結果
先ほどの測定結果はベリア村で生活コンテンツをしている場合でのFPSでした。
今回、狩りではエフェクトや画面をバンバンと切り替えるので、FPSが大きく異なります。
職によってエフェクトの派手度合いや視点切り替えをどの程度するかで平均FPSが大きく変わるので、詳細な算出は難しいですが、ご参考にマンシャウムの森でスカラーで狩りをした例を以下に乗せておきます。
- 解像度: 1600×900
- 本体モード: サイレント / パフォーマンス / ターボ
- 本体FPS制限:MAX
- 黒い砂漠設定:低スペックPC、中スペックPC、高スペックPC
- 場所: マンシャウムの森、キャラクター「スカラー」
狩りコンテンツのフレームレート検証結果

- ・狩りコンテンツでは本体設定「パフォーマンス(17W)」以上が安定
-
フレームレートは黒い砂漠の設定が「低スペックPC」だと、本体設定「サイレント(13W)」では電力不足のようで、60fpsが確保できておらず、時にカクつく場合もありました。一方本体設定「パフォーマンス(17W)」であれば、黒い砂漠設定「低スペックPC」であれば、快適にプレイが可能でした。
- ・黒い砂漠設定「高スペックPC」は使用しない方が良い
-
黒い砂漠の戦闘は綺麗で高画質で見たいのはわかるが、ポータブルゲーミングデバイスでするものではない。上記の結果からわかるように、本体設定が最高の「ターボ(25W)」でも60fpsを割っており、時にはフリーズする場合も散見された。
狩りコンテンツの消費電力検証結果

- ・消費電力は生活コンテンツと大きくは変わらず
-
消費電力はほとんどMAX電力を使っているようで、生活コンテンツの結果と比べると、黒い砂漠の設定が「中スペックPC」で本体設定が「ターボ(25W)」しか変化はありませんでした。
快適に遊ぶためのおすすめ設定
生活コンテンツの最適設定
- 本体設定:サイレントモード(13W)
- 本体FPS制限:60fps
- 黒い砂漠設定:低スペックPC
生活コンテンツの場合、画面の動きが頻繁に変わるようなものでもなく、カクつきが起ころうと、あまり気にならない事が多い。
そのため、仕様上1番画質が低い設定である、本体設定がサイレントモードを用いてプレイすることで、長時間の生活コンテンツが楽しむことが可能。
しかし、生活コンテンツでも狩猟に関しては、動物を追いかけたり、機敏な操作を求められるので、狩りコンテンツの設定としておいたほうが無難です。
狩りコンテンツの最適設定
- 本体設定:パフォーマンスモード(17W)
- 本体FPS制限:60fps
- 栗砂漠設定:低スペックPC
狩りコンテンツでは、キャラクターの動作によるエフェクトやカメラアクションなど、画面が頻繁に移り変わる事が多いので、サイレントモードでは一時的に30fpsを下回ることもありました。
そのため、狩りコンテンツをプレイする場合にはサイレントモードではなく、パフォーマンスモードを活用することで、高いfpsで安定してプレイすることが可能。
ターボモードで狩りをしても良いが、低スペックPCの設定ではパフォーマンスモードと大きくは変わらない結果となったので、パフォーマンスモードのほうがコストパフォーマンスが良い。
設定がいちいち変えるのが面倒くさいタイプの人は狩りコンテンツの設定に合わせておくと概ね快適にプレイが可能です。
ROG Ally Xで黒い砂漠を遊ぶときの注意点
高性能設定ならモバイルバッテリーがあると安心
ASUS ROG Ally (2024)のバッテリー容量は80Whです。先ほど紹介した平均消費電力から計算すると、
- 13W → 約6時間
- 17W → 約4時間
- 25W → 約3時間
といった目安で使用できます。
長時間プレイしたい場合は、モバイルバッテリーを併用すると安心です。

コントローラー操作に慣れが必要
PC版「黒い砂漠」をプレイしている方の多くは、キーボード&マウス操作に慣れていると思います。
一方で、少数ながら「狩りはコントローラー」「すべてコントローラーで操作」といったプレイヤーも存在します。
そうした方にとって、ポータブルゲーミングデバイスでの操作は違和感が少なく、快適にプレイできます。
そのため、普段からPC版をコントローラーで操作しておくと、ポータブルゲーミングデバイスでもスムーズに楽しむことができるでしょう。
もし、PC用のコントローラーを持っていない場合は以下がオススメです。
まとめ:ASUS ROG Ally X (2024)なら黒い砂漠を十分に楽しめる
ASUS ROG Ally X (2024) は、「黒い砂漠」をデスクトップPCだけでなく、ソファやベッドの上でも快適に遊べる新しい選択肢です。
画質設定や本体モードを調整すれば、生活コンテンツも狩りも安定したフレームレートで楽しめ、コントローラー操作に慣れることでながらプレイもすることができます。
「黒い砂漠をもっと自由に、もっと快適に楽しみたい」と考えている方にとって、ROG Ally Xは最適なポータブルゲーミングデバイスといえるでしょう。
それでは!良きMMOライフを!
