こんにちは、セミクタです。
2025年の今、20年以上も愛され続けているMMORPG『ラグナロクオンライン(RO)』に、改めて本気で遊んでみました。
私自身、かつては別のゲームに夢中だったこともありROとは縁がありませんでしたが、最近ふと「なぜ、いまだにこんなに人がいるんだ?」と気になって触ってみたところ……これが思った以上に奥深くて、面白い。
本記事では、実際にプレイして感じたROの魅力と現在の姿を、初心者目線で徹底レビューしていきます!

- PCゲーマー歴20年以上で主にMMORPGのジャンルに精通
- PC向けのMMORPGのプレイ数は50タイトル以上
- ほぼ毎日MMORPGをプレイ
ラグナロクオンラインの基本情報
基本情報
基本情報は以下のとおりです
タイトル | ラグナロクオンライン |
運営 | 運営:ガンホー・オンライン・エンターテイメント 開発:Gravity(グラビティー) |
リリース時期 | 2002年12月1日(今年で23年目) |
料金形態 | 月額1500円&一部アイテム課金制 |
ジャンル | MMORPG |
キャラクター作成 | 種族(人間orドラム)及び男女は選択可能 容姿は髪型と髪色のみ変更可能 |
簡単に言うとどんなゲームか?
ラグナロクオンラインは、広大なミッドガルド大陸を舞台に、プレイヤーが個性豊かなキャラクターを育成し、数多くの職業と奥深いスキルシステムを駆使して冒険を繰り広げる、正統派MMORPGです。
キャラクターを育て、装備を充実させて、PvP(攻城戦)に挑戦をしたり、ギルドやフレンドと一緒にダンジョンを攻略したりと様々な楽しみ方があります。
なお、本ゲームは「装備>>>>レベル」なので、装備の充実度がキャラクターの強さに直結します。
操作感や装備の入手難度やレアなどは?
操作感やUI

移動はマウスクリックで、スキルはキーボードで選択後にマウスで左クリックの昔ながらの操作感です。
選択画面は上下左右とエンターは効きますが、アクティブになっていないと効きません。
例えて言うなら、かなり昔の「TalesWeaver」(現在はスキルがキーボードで直接発動可)や「ル・シエル・ブルー」などが似た操作感になります。
装備の入手難度
課金アイテムが強いのは確かですが、精錬/強化済み装備や課金アイテムは露店で売れらていることも多く、ゲーム内で金策をすれば、入手が可能。課金をすれば、そのスピードが速くなるという感じです。
レアアイテム
ラグナロクオンラインは通常モンスターのレアドロップやメモリアルダンジョンと呼ばれる入場回数が制限されているボスのレアドロップなどが高値で売ることができます。そのため、学生や社会人の時間のない方にも一攫千金のチャンスがあります。
ソロプレイは可能か?
ソロでも十分にプレイ可能です。パーティを組んだ方がレベルの上がり方は早いのは確かです。しかし、金策となっているものは一人でプレイすることもあるので、ソロで十分に楽しむことができます。
放置要素はあるか?
放置要素は露店とイベントの2つがあります。
露店
アイテムを売るには、自分で露店を出す必要で、露店放置する必要があります。露店には2種類あり、露店サーバーで代行して露店を立てる方法と、通常のサーバーで露店放置をする方法です。通常サーバーで露店を出す場合はゲームにログインし続ける必要があり、露店を開いている間はチャット以外の行動ができなくなるため、放置することとなります。
イベント
ここ数年、毎年8月に「ムキムキブートキャンプ」というイベントが開催されています。このイベントでは、キャラクターを放置して釣りをしているだけでレベルが上がる仕組みがあり、放置プレイの一つの要素となっています。
やりこみ要素はあるか?
やりこみ要素はいくつかあります。
1.装備の充実
『ラグナロクオンライン』は装備がレベルよりも重要になります。属性の耐性や攻撃力の上昇、詠唱妨害不可など、装備で戦略が大きく変わってきます。そのため、装備の種類や、エンチャント、強化などの組み合わせがとても多いです。
また、装備とは別に【衣装】もあり、外見を自由に変えることが可能ですので、ファッションもやりこみ要素の1つになります。
2.実績

ROには『実績』システムがあります。『実績』システムはモンスター討伐やクエストクリア、ダンジョンクリアなど様々な項目があり、実績を収集するのもやりこみ要素となります。
3.GvGを極める
ROにはPvPの要素として、ギルドvsギルド(GvG)の攻城戦というコンテンツが用意されている。ギルドに属している必要があるが、プレイヤー同士が戦うことが可能となっているので、PvPが好きな方は攻城戦にぜひ挑戦しよう。
4.様々な職を育成する
ROには様々な職があり、最終の職業は20種類も存在しており、それぞれ戦い方や装備も異なるので、好きな職業を育成して、装備を充実させることもやりこみの要素となります。
ラグナロクオンラインの良い点
1.プレイヤーが昔ほどではないが多い
全盛期にはピークで10万人、平均で数万人ほどもアクセスしていた時代がありましたが、今では平均同時接続数で3000人、最大同時接続数でも7000人程度に落ち着いています。
年々ピーク接続人数は減少傾向にありますが、ここ最近は平均接続人数はほぼ横ばいで約3000人います。
露店の数もそこらの基本無料のMMORPGとはけた違いの数の露店が並んでいて、プレイするための人口としては十分なほどです。
2.一攫千金が狙える
ROではメモリアルダンジョンという1日に1回など回数が制限されているダンジョンがあり、各ダンジョンのボスから出るドロップ品が大変高値で売れます。
長期で続いているMMORPGはやはりゲーム内通貨に価値があることが多いです。ROもその一つであり、一攫千金が狙えるのはモチベーションの維持にも繋がります。
筆者もイベント期間中の収集品で大儲けをして装備品を更新できました。
メモリアルダンジョンのボスのカードは数G(数十億)Zenyで取引されたりしますし、イベント時には雑魚敵のレアドロップが数M(数百万)Zenyで売れるので、金策も大変しやすいです。
3.職業の種類が多い
長期で運営されているため、職業の種類もかなり多いです。
職業としては50種類以上存在しており、最終職だけでも20種類あります。
また、今年の2025年には新規職業の実装も予定されているそうです。
4.公式ツールが充実

ROではアイテム、モンスター、マップ、スキルツリーシミュレータ、実キャラの情報などを公式がツールとして提供しています。
アイテムに関しては、あるアイテムがいつに売れたのかログが残っており、相場の確認が可能です。
イベントでの収集品などはゲーム内でクリックすると公式のアイテム画面にブラウザが遷移してくれたりと連携もばっちりされており、他のMMORPGにはなかなか無い機能となります。
公式ではありませんが、装備のシミュレーションも個人の方が用意されておりますし、各職業で必要な装備も異なってきますので、是非活用してみてください。
5.初心者でもすぐに200レベル&4次職を達成

ROには「ミミミのミッションマスター」を受けることで2キャラをあっという間に200レベルまで育てることが可能です。初級1~超級3までを各ランクで3つクエストを達成することで装備や経験値などを獲得することができます。このミッションを進めていくと熟練者でも使えるような装備ももらえるので、2キャラはそこそこ強いキャラクターを育成することが可能です。
筆者は魔法使いが大好きなので、エレメンタルマスターと魔法型ドラム族の2キャラで「ミミミのミッションマスター」を受けましたが、1週間程度で2キャラを200レベルまで育てることができました。(超級3をクリアー時に経験値増加アイテムを使用しないと、5~7レベルほど経験値が足らないので、幻想叢書やメモリアルダンジョンで5~15%の経験値を獲得することで達成しました。)
ラグナロクオンラインの悪い点
1.新規参入者にはハードルが高い
『ラグナロクオンライン(RO)』は、クエストやストーリーの案内がやや不親切で、ユーザーインターフェース(UI)も古いため、特に初心者にとっては迷いやすい点が多くあります。
筆者自身もROの知識が全くない状態でプレイを始め、「ミミミのクエスト」を進めるためにジュノーの町を訪れた際、アカデミーへの戻り方が分からず長時間さまようことになりました。最終的には、セーブポイントに戻るアイテム「蝶の羽」を使うことで強引に解決しました。
さらに、露店の出し方についても戸惑う場面がありました。商人職が必要であることや、スキル「露店開設」だけではアイテムが表示されず、カートが必要で、そこにアイテムを移す必要があるという仕様も初心者には分かりづらいものです。加えて、カートのインベントリが装備欄の一部に存在するという点も直感的ではありません。
このような点は、慣れてしまえば気にならなくなりますが、初めてプレイする人にとっては戸惑うことが多く、新規プレイヤーには少々ハードルが高い印象を受けます。
2.月額(1500円)の料金がかかる
多くのMMORPGが基本無料で遊べる中、ラグナロクオンラインは月額1,500円のプレイ料金が必要です。この料金については賛否がありますが、月額制を導入することで、BOTや荒らし、迷惑行為の抑制につながるというメリットもあります。
また、完全に有料というわけではなく、ROでは最初の2週間は無料でお試しプレイが可能です。さらに、「RAGホーダイ」と呼ばれる、一定時間だけ無料でプレイできるサービスも月に数回開催されており、継続課金に悩む人にも配慮された仕組みになっています。
最初の2週間の無料期間やRAGホーダイなど、月額料金を払っておらず、利用権が無い方は、経験値がもらえるようなイベントや「ミミミのミッションクリアー」などもプレイすることができません。
そのため、このようなイベントをプレイしたい方は公式からアトラクションチケットを購入し利用権を獲得しましょう。
3.装備の効果や強化の理解が難しい
ROでは、装備の強化方法が非常に多岐にわたっており、初心者にとっては何をどう強化すればいいのか分かりにくいという難点があります。
装備強化には「精錬」「超越」「エンチャント」「カード挿入」など複数の要素があり、それぞれが装備性能に大きく影響します。さらに装備ごとに「スキルダメージ上昇」「物理/魔法攻撃力アップ」などの特殊効果が付いているため、目的に合った装備の選び方や強化方針を理解するのが難しいのです。
特に精錬は種類が多く、「通常精錬」「濃縮精錬」の他に、イベント時には「ミラクル精錬」「合成精錬」「リストア精錬」など、使うタイミングやアイテムが異なり、混乱しやすい要素の一つです。また、エンチャントには「精錬値+◯以上が条件」といった制限があるものもあります。
カードについても非常に多くの種類があり、装備のスロットやビルドとの相性を考えて選ぶ必要があります。
このように、強化要素が多岐にわたる分、知識と経験が求められるシステムになっており、初心者がつまずきやすいポイントとなっています。しかし裏を返せば、それだけ奥深いやりこみ要素が用意されているとも言えます。
どのような人がオススメ?
1.キャラ育成や装備強化をコツコツ進めるのが好きな人
キャラクターのBaseLvやJobLvのレベル上げにはかなりの時間がかかります。
ラグナロクオンラインの強さは「装備>>>レベル」なので、BaseLvそこまで気になりませんが、Jobレベルを上げないとスキルのレベルの上昇やスキル自体を覚えることができないので、重要となります。
4次職のjobレベルは41レベルあたりを境に急激にレベルアップに必要な経験値が上昇しますので、BaseLvをカンストした人もまだjobLvはカンストしていないなんてことも良くあります。
装備に関しては1つ1つの武器/防具で使えるものは高価で、金策でゲーム内通貨のZenyを集めて、露店で買い、強化を進めていく必要があります。これにはかなりの時間がかかりますので、コツコツと進めるのが好きな人には好きなゲームになると思います。
2. 昔ながらのMMORPGの雰囲気が好きな人
最近のゲームはコントローラーで操作が可能で、アクション要素があるゲームが人気ですが、ROは2Dのドット絵で見下ろし型のクリックゲームです。このようなゲームを受け付けない層もいるようですが、30代以上の方で昔からやっている人からしてみれば、懐かしい雰囲気のゲームになっています。2Dのドット絵で見下ろし型のクリックゲームに抵抗が無く、懐かしい雰囲気を味わいたい方にはオススメです。
特に、「Tales Weaver」、「ル・シエル・ブルー」、「TrickSter~みみとしっぽの大冒険~」(サービス終了)、「Tree of Savior」などを遊んだことがある方には大変なじみのある操作感やグラフィックになりますのでオススメです。
3. 自分で情報を調べたり試行錯誤するのが苦ではない人
ROのUIは旧世代のものであるため、ユーザビリティに難があります。近年のゲームでは、クエストの目的地まで自動で移動したり、収集品の数が少数であったり、クエストリストには詳細な攻略情報が記載されているのが一般的ですが、ROにはそのような機能はほぼありません。
プレイヤーは自力で移動する必要があるのはもちろん、会話を読み飛ばしてしまうと、目的地がわからなくなることや、クエストリストの情報が不足していることも頻繁にあります。また、要求されるアイテム数や討伐数が10や20、場合によっては50になることも珍しくありません。そのため、Wikiや個人のブログ、公式情報などから攻略情報を調べる必要が生じます。
装備の更新も各職業によって異なるため、YouTubeで情報を収集したり、装備シミュレーターを使って試行錯誤したりする必要があります。特にマイナーな職業はプレイヤーが少ないので、自分自身で開拓していく必要も出てきます。したがって、このようなことを苦に感じない方にはROはおすすめです。
サービス終了とか大丈夫か?
長期で運営されているMMORPGで心配されているのは、やはりサービスが続いてくれるのかです。気になっている人も多いのではないでしょうか?IRの情報や実際のプレイしている感覚から確認していきます。
IR情報&プレイ感
上記は、gravity社のIR情報をもとに、ラグナロクオンラインの接続人数をグラフ化したものです。グラフからわかるように、接続人数は過去に比べて減少していますが、最近の平均接続人数は約3000人程度で推移しています。プレイしている感じでは、他の基本無料で長期間続いているMMORPGに比べると、露店の数やイベント時のプレイヤー数が断然多い印象です。他の長期運営されているゲームはここまで露店の数が多いことは無く、ラグナロクはかなりの方がプレイしているので、余程のことが無い限り、サービスは継続していくものと考えられます。
一方で、スマートフォン向けのゲームが充実してきた影響で、多くのプレイヤーがスマホゲームに移行しているのも事実です。そのため、毎年プレイ人数が減少傾向にあり、過去のような人数に戻ることは難しいと思います。2025年には新規職業の実装が予定されているとのことなので、それにより、接続数の上昇を期待したいところです。
まとめ
ラグナロクオンライン(RO)について、解説してきました。
『ラグナロクオンライン(RO)』は、長寿タイトルならではの奥深さと、独自の文化が色濃く残るMMORPGです。
月額制や複雑な装備システム、やや不親切なUIなど、新規プレイヤーには少しハードルが高く感じる部分もありますが、
その分、自分で情報を調べて工夫しながらキャラを育てていく楽しさや、一攫千金のチャンス、ギルド仲間との協力など、 今のゲームでは味わえない“手応え”がしっかり残っています。
筆者のように「今さら始めても大丈夫かな?」と二の足を踏んでいる方も、
無料お試し期間やイベント時のRAGホーダイを活用すれば、気軽に触ってみることができます。
懐かしさを感じたい方、コツコツ型のやりこみゲーマー、古き良きMMORPGの空気が恋しい方には、
今でも十分おすすめできるタイトルです。
2025年現在でも健在な『RO』の世界に、あなたも一度足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?