- 予算5万円でゲーミングPCは買える?
- 予算5万円で快適にできるゲームはどの程度なの?
ゲーミングPCを手に入れたいけれど、予算を抑えたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
特に「5万円の予算でどれくらいのゲームが楽しめるのか」と気になるところですよね。
実際に私もGPUなしの低価格PCで3Dゲームをしてみましたが、快適とは言えない状況でした。
この記事では、5万円の予算でゲーミングPC(GPU付)が買えるのか、どのようなゲームをどの解像度で楽しめるのかについて詳しく解説していきます。
また、ノートPC、BTO、自作PCなど、それぞれの選択肢についても触れていくので、ぜひ最後までチェックして、理想と現実のギャップを埋める参考にしてください。
- パソコン、オンラインゲーム歴20年以上、半導体業界10年以上
- パソコンを複数自作した経験あり
- デスクトップ、ノート、小型PCなど幅広く所有
ゲーミングPCとは
ゲーミングPCとはゲームに適したパーツで構成されたパソコンのことを言います。簡単に言えば、グラフィックボード(GPU)のパーツが搭載されたパソコンのことをゲーミングPCと呼ぶことが多いです。CPU内臓のIntel社のUHD GraphicsやAMD社のRadeon GraphicsをGPUとしてゲーミングPCと呼ぶこともありますが、3Dゲームを快適にプレイするには内臓GPUではパワー不足です。
本サイトではGPUのパーツを単独で載せたパソコンのことをゲーミングPCと定義しています。
予算5万円でゲーミングPCは買える?
予算5万円台のパソコンだとGPUのパーツを搭載することがとても難しいです。GPUは最低でも20000円程度は必要となるため、ノートパソコンやBTOパソコンでは中古品を選ばない限り購入することは難しいでしょう。また、自作PCでもかなりの条件を付けないと予算5万円でゲーミングPCで組み立てるのが現状です。
快適に遊べるおすすめゲーム
予算5万円程度で快適に遊べるゲームは、主に「2DのPCゲーム」や「ブラウザゲーム」、または「クラウドゲーム」に絞られます。ただし、単独でグラフィックボードを搭載している場合、設定を低画質にすれば「FF14」や「黒い砂漠」などの軽量な3Dゲームも快適にプレイ可能です。3Dゲームに必要な高速処理を得るための高性能なグラフィックボードは通常高価で、予算5万円では難しいですが、3Dゲームも軽めの設定であれば一部の3Dゲームも対応可能です。
- ラグナロクオンライン
- メイプルストーリー
- テイルズウィーバー
- RED STONE など
ノートPC
予算5万円のゲーミングノートPCは中古品でない限り購入は不可能。
メリット | デメリット |
---|---|
どこでも持ち運びが可能 省スペースで済む | 寿命が短い 熱がこもりやすい カスタマイズはほぼ不可 |
ノートPCは持ち運びが可能で省スペースで済むため、パソコンを置く場所が無かったり、持ち運ぶ方にはオススメですが、一方でノートPCは熱がこもりやすく、拡張性が無いため長期で考えたときには価格が高くなりがちです。また、熱がこもりやすいということは部品の劣化も促進していきますので、長時間のゲームのプレイには向きません。そのため、特定の場所で行える方や持ち運びの必要のないかたはBTOや自作PCなどの据え置きタイプ(デスクトップ型)を選ぶのが無難です。
BTO
予算5万円のBTOは中古品でない限り実現は不可能。予算は大幅に超過するが以下のBTOは比較的安くてオススメです。
メリット | デメリット |
---|---|
手軽にカスタムパソコンが組める パソコン自身に保証が付く | カスタマイズ性が低い 自作より価格が高め パーツの再利用できない |
BTOの大きなメリットは、パソコンの知識がなくても、希望のスペックに応じたPCを簡単に入手できる点であり、プロが組み立てるため、動作の安定性が高く、保証も付くのでトラブルが少ないことも魅力です。デメリットとしては、カスタマイズの自由度が限られていることや、自作と比較するとややコストが高いことが挙げられます。手間をかけずに高性能なPCを手に入れたい場合、BTOは有力な選択肢です。
PASOUL 煌 GBKR-6500XT
型番 | PASOUL 煌 GBKR-6500XT |
CPU | AMD Ryzen5 4500 |
GPU | nVIDIA GeForce GTX1650 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD512GB |
電源ユニット | 80 PLUS対応電源 |
OS | Windows10 |
その他 | KINGSOFTOffice(WPSOffice) ※同梱のライセンスカードで認証が必要 |
- OS込みで7万円でコスパはとても良い
- WPSOfficeのライセンスも同梱
- 1年間保証付き
価格は7万円台とOS付スペックとしては自作に匹敵するほどの安さ。
加えてWPSOfficeのライセンスカードも付いてくるのでお買い得。
初心者に安心の1年間保証付き。
自作PC構成
メリット | デメリット |
---|---|
カスタマイズの種類が豊富 コストが安く済む | 専門知識が必要 保証はパーツ毎 |
自作PCのメリットは、パーツを自由に選んで、自分好みの構成を実現できる点です。コストも抑えやすく、同じ予算でBTOよりも高性能なPCを組むことができます。ただし、デメリットとしてはパーツの選定や組み立てには知識が必要で、トラブルが発生した際には自分で対処しなければなりません。PC構築の楽しみを味わいたい人や、細部までこだわりたい人には、自作PCが向いています。
自作PCはOSを抜きで考えれば、5万円台は実現可能です。具体的には以下の構成です。
パーツ名 | 商品名 | 目標価格 | 実価格 |
---|---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 3 4100 | 約15000円 | 14910円 |
CPUクーラー | CPU付属クーラー | 0円 | 0円 |
グリス | ー(付属クーラーについてるグリス使用) | 0円 | 0円 |
GPU | GIGABYTE GV-R64D6-4GL (Radeon RX 6400 4GB) | 約18000円 | 17980円 |
マザーボード | ASUS PRIME A520M-E | 約6000円 | 6071円 |
メモリ | G.SKILL F4-3200C16D-16GIS (DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組) | 約4500円 | 4280円 |
ストレージ | Crucial P3 CT500P3SSD8JP (M.2 2280 500GB) | 約5500円 | 5500円 |
電源ユニット | Thermaltake Smart Pro 500W | 約5500円 | 5800円 |
ケース | Thermaltake Versa H18 CA-1J4-00S1WN-00 | 約4500円 | 4190円 |
合計 | 約59000円 | 58685円 |
CPU : AMD Ryzen 3 4100
コア数 | 4コア |
スレッド数 | 8スレッド |
ベースクロック | 3.8GHz |
最大ブーストクロック | 4.0GHz |
製造プロセス | 7nm |
TDP(熱設計電力) | 65W |
内臓GPU | なし |
オーバークロック | 対応 |
ソケット | AM4 |
キャッシュ | L2キャッシュ:2MB L3キャッシュ:4MB |
発売時期 | 2022年4月 |
- コストパフォーマンスが良い
- TDP65Wで省電力
- オーバークロックに対応
AMD Ryzen 3 4100は、4コア8スレッドのパワーを備え、軽い作業やカジュアルゲームを快適にこなせるエントリーレベルのモデルです。
価格も手頃で、初めてPCを組む方やコストパフォーマンスを重視する方にとって最適な選択です。
また、消費電力が65Wと省エネ設計なので、電気代を抑えながら長く使えるのも嬉しいポイントです。
ベンチマークスコアも以下の通りです。
- Cinebench R23(シングルコア): 約1000~1050
- Cinebench R23(マルチコア): 約4400~4500
- PassMark CPU(総合スコア): 約8500~9000
上記のスコアはブラウザゲームや2Dの軽いゲームならサクサク動き、日常のマルチタスク作業もストレスなくこなせる数値になります。
GPU : GIGABYTE GV-R64D6-4GL (Radeon RX 6400 4GB)
項目 | 詳細 |
---|---|
グラフィックスチップ | AMD Radeon RX 6400 |
コア周波数 | 2039 MHz |
メモリ容量 | 4GB |
メモリタイプ | GDDR6 |
接続インターフェース | PCI Express 4.0 |
出力ポート | DisplayPort 1.4 x 1, HDMI 2.1 x 1 |
補助電源端子 | なし |
- 省電力設計
- 2万円以下で購入可能
Radeon RX 6400は補助電源が不要なため、消費電力が少なく、価格も2万円以下で購入可能なエントリークラスのGPUです。
リーグオブレジェンドのようなMOBAジャンルゲームやApexなどはフルHDゲームであれば60fps以上で安定してプレイ可能。
一方でフルHDゲーム向けに設計されているため、WQHD以上の解像度でゲームを楽しみたい方には性能不足のため、ミドルレンジ以上のGPUを選択する必要があります。
ASUS PRIME A520M-E
項目 | 詳細 |
---|---|
マザーボードタイプ | Micro ATX |
チップセット | AMD A520 |
CPUソケット | AM4 |
対応CPU | AMD Ryzen 5000シリーズ AMD Ryzen 4000Gシリーズ AMD Ryzen 3000シリーズ |
メモリスロット | 2スロット |
最大メモリ容量 | 64GB (DDR4) |
メモリ速度 | 最大 4400 MHz(OC時) |
ストレージインターフェース | 4 x SATA 6Gb/s (RAID 0, 1, 10サポート) |
M.2スロット | 1 x M.2 2280 (PCIe 3.0 x4/SATA対応) |
グラフィックス出力 | 1 x HDMI 1 x DVI-D |
USBポート | 1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A 1 x USB 3.2 Gen 2 Type-C 4 x USB 2.0 |
- 低価格帯のマザーボードでコスパが良い
- 拡張性も充実
- 安心のASUSマザーボード
ASUS PRIME A520M-Eはエントリークラスでもコストパフォーマンスが最高
メモリは2スロットではありますが最大64GB、ストレージはSATAが4つと拡張性も高い
ASUSはBIOSのUIもとても分かりやすく、保証も長めなので、自作PCにASUSのパーツは最適
メモリ : G.SKILL F4-3200C16D-16GIS (DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組)
項目 | 詳細 |
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メーカー | G.SKILL |
製品名 | F4-3200C16D-16GIS |
メモリ容量 | 16GB (8GB x 2枚) |
メモリタイプ | DDR4 |
メモリ速度 | 3200 MHz |
- コストパフォーマンスが高い
- メモリ速度も3200MHzと高速
G.SKILL F4-3200C16D-16GISはDDR4の16GBのメモリです。
低価格でありながら、16GBの容量を得られるためコストパフォーマンスが良い。
この価格で3200MHzと高速な速度が得られ、ゲームには支障のない速度が得られる。
ストレージ : Crucial P3 CT500P3SSD8JP
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | Crucial P3 CT500P3SSD8JP |
容量 | 500GB |
フォームファクタ | M.2 2280 |
インターフェース | PCIe Gen3 NVMe |
読み出し速度 | 最大3,500MB/s |
書き込み速度 | 最大1,900MB/s |
保証期間 | 3年間 |
- 高速データ転送
- 高コスパ
- 長期保証
Crucial P3 CT500P3SSD8JPは読み出し速度最大3,500MB/s、書き込み速度最大1,900MB/sで、一般的なSATA SSDよりも高速です。
一般的なSATA SSDでは600MB/sが規格の限界なので、その3~5倍の転送速度があります。
ゲームをする上での読み込み速度に効いてくるので、読み出し速度は早ければ早いほど良いです。
5~6千円で500GBが買えるので、大変コスパが良いです。
保証がなんと3年間もついているので、初心者には安心。
電源ユニット : Thermaltake Smart Pro 500W
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | Thermaltake Smart Pro 500W |
最大出力 | 500W |
80 PLUS認証 | STANDARD 認証 |
電源規格 | ATX |
保証期間 | 5年間 |
- 安価でコスパが良い
- 5年間の製品保証
Thermaltake Smart Pro 500WはSTANDARD認証の電源ユニットです。
配線ケーブルは直付けタイプを採用しています。
保証期間は5年間で安価でコストパフォーマンスに優れています。
グラフィックカードを搭載してますし、今後の拡張性を考えて、500Wは欲しいところです。
しかし、DVD/BDドライブの搭載予定がなかったり、拡張を考えていない場合は400Wや450Wでも良いので、以下の商品も状況に合わせて以下もご検討ください。
PCケース : Thermaltake Versa H18 CA-1J4-00S1WN-00
項目 | 詳細 |
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製品名 | Thermaltake Versa H18 CA-1J4-00S1WN-00 |
ケースタイプ | ミニタワー |
対応マザーボード | Micro-ATX, Mini-ITX |
対応電源ユニット規格 | ATX(底面取り付け) |
対応グラフィックカード | 最大350mm |
対応ドライブベイ | 3.5インチ×2、2.5インチ×2 |
寸法 (高さ x 幅 x 奥行) | 390mm x 205mm x 380mm |
- コンパクト設計のミニタワーケース
- 強化ガラスサイドパネル
- フロントにUSB3.0 x1, USB2.0 x2搭載
Thermaltake Versa H18は手ごろな価格帯のエントリー向けケースです。
マザーボードはMicro-ATXとMini-ITXが対応しており、低価格で多いMicro-ATXが収納可能。
フロントにUSB 3.0 ×1、USB 2.0 ×2が搭載されているため、外付けストレージやマウス・キーボードのレシーバーを背面に回さず簡単に接続でき、利便性が高いです。
まとめ
本記事では予算5万円でのゲーミングPCについて解説しました。
GPUを単独で搭載したゲーミングPCとなるとノートPCやBTOパソコンでは予算5万円では中古品でないかぎり難しいです。
一方で自作PCはというと、OS抜きではありますが5万円台で組み立てが可能です。
自作PCには専門知識は必要ではありますが、私も初めての時は秋葉原の某PCショップの定員さんと一緒になって部品を選定して、自分で組み立てたのが始まりなので、ぜひ挑戦してみてください。