こんにちは!セミクタです。
「黒い砂漠のために高性能なグラボ(RTX 5070など)を導入したのに、人が多いベリア村やワールドボスではカクつきを感じる……」
「画質設定を一番低い『Very Low』まで下げても、思ったようにフレームレート(FPS)が伸びない……」
黒い砂漠をプレイしている方のなかには、このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
実は、これはPCの設定や故障が原因ではなく、黒い砂漠のパフォーマンスにおいて「CPU」が非常に大きな役割を担っていることが関係しています。とくにベリア村のように大人数が集まるシーンでは、グラボ(GPU)以上にCPUの処理能力が重要になってくるのです。
黒い砂漠では、対人戦だけでなく日々の狩りにおいても「FPSの高さがスキル回しや時給に直結する」という特徴があります。一瞬の画面の止まり(プチフリ)を防ぐことは、効率アップだけでなく、回避行動の遅れによる水晶割れといったリスクを減らすことにも繋がります。
そこで本記事では、当ブログの検証環境を用いて、標準的なCPU(Core i5 13500)と、現在ゲーム向けとして注目されている最新CPU「Ryzen 7 9800X3D」を徹底比較しました。ベリア村や狩場での実測データをもとに、快適なプレイ環境を手に入れるための「CPU選びの正解」を紐解いていきます。
結論を先にお伝えすると、黒い砂漠をより快適に楽しむなら、グラフィック性能と同じくらい、CPUの「キャッシュ容量」に注目するのがおすすめです。それでは、実際の検証データを見ていきましょう。
なぜ「グラボ交換」だけでは黒い砂漠のカクつきが解消しにくいのか?
「フレームレートを上げるなら、まずはグラフィックボード(GPU)を新しくする」というのは一般的な考え方ですし、実際に画質を上げた際の安定感はGPUの性能に依存します。
しかし、MMORPGのように1箇所に多くのプレイヤーが集結する環境では、GPUの性能だけではカバーしきれない負荷が発生します。
実際の検証例を参考に、確認していきましょう。
【ベリア村検証】人が集まる場所で発生する「MMO特有の負荷」とは?
ベリア村の倉庫前などは、釣り放置の方を含め、常に数十人〜100人近くのキャラクターが密集しています。
こうした環境では、それぞれのキャラクターの衣装、エフェクト、名前、そして「今どのような行動をしているか」といった膨大なデータをリアルタイムで処理する必要があります。
これらの計算(演算)を一手に引き受けているのが「CPU」です。画面に映る人数が増えれば増えるほどCPUが行うべき計算量は膨大になり、その処理が追いつかなくなることで、どれほど高性能なグラボを積んでいてもフレームレートが低下しやすくなります。
サブPC(Core i5)の検証で判明した「GPU Wait」の正体
「CPUがボトルネックになっている」と言われても、ピンとこない方も多いかもしれません。そこで当ブログの検証環境(Core i5-13500 / RTX 3060 / メモリ32GB)を使い、リマスターモードの戦闘中において、「AMD FSR 1.0」のオン・オフで負荷がどう変化するかを計測ソフト(MSI Afterburner / PresentMon)で確認しました。
CPUの処理が追いついていないことを示す、客観的なデータがこちらです。

グラボ(RTX 3060)の使用率が100%に張り付き、描画が追いつかずFPSが落ちている状態(73fps)。典型的なグラボの性能不足です。GPU Waitはゼロ(0.00ms)。

FSRをQualityにしてグラボの負荷を下げた(100%→77%)結果。FPSは少し上がりました(80fps)が、代わりに「GPU Wait(グラボの待ち時間)」が3.40msも発生。グラボは余裕なのに、CPUの処理が遅すぎてグラボを待たせています。
画像②を見て、「CPU使用率は半分程度だから、CPUには余裕があるんじゃないの?」と思うかもしれません。実は、ここにMMO特有の落とし穴があります。
この謎を解くには、CPUがどうやってデータを処理しているか(キャッシュメモリの仕組み)を知る必要があります。
CPUは、計算に必要なデータを探すとき、自分から一番近い場所から順番に探していきます。
- L1キャッシュ(手元のポケット:超高速だが、超極小)
- L2キャッシュ(作業デスク:高速だが、狭い)
- L3キャッシュ(部屋の棚:少し遅いが、そこそこ入る)
- メインメモリ/RAM(遠くの巨大倉庫:取りに行くのが非常に遅いが、超大容量)
黒い砂漠のようなMMOでは、他人の座標やエフェクトといったデータが膨大すぎるため、手元の「L1〜L3キャッシュ」には到底収まりきりません。
結果として、CPUは毎回毎回、遠くの巨大倉庫(メインメモリ)まで時間をかけてデータを取りに行くことになります。
CPUの「計算する頭の回転」は速いのに、「遠くの倉庫までの往復」に時間がかかって立ち往生してしまう。この「見えないデータの渋滞(メモリバウンド)」こそが、グラボを待たせてしまう「GPU Wait(3.40ms)」の正体であり、画面がカクつく原因なのです。
【実測データ】フレームレートの安定が「狩り効率と生存率」に与える影響
黒い砂漠で狩りをしている時、どのくらいのフレームレート(FPS)が出ていますか?
黒い砂漠の仕様上、フレームレートは時給や生存率に密接に関わってきます。実測データからどういうことなのか見ていきましょう。
狩り検証:FPSの高さがスキル回転率(時給)に直結する理由
実際にエルビアの狩場で、設定によりフレームレートを制限して15分間の狩りを3回ずつ実施した平均データがこちらです。

データからも分かる通り、フレームレートが向上するにつれてガラクタの取得数もきれいに上昇しています。
なぜこのようなことが起きるのかというと、フレームレートは「PCの反応速度」と同じ関係にあるからです。
そのため、30fpsに比べ、60fpsでは2倍、144fpsでは約5倍(正確には4.8倍)のコマンド入力を受け付けるということになります。
今回の検証で使用した「くノ一(覚醒)」のように、次々と技を出す職ではスキルの発動回数などに差が生まれやすく、それが効率アップに繋がったと推測されます。
逆に言えば、俊敏な操作が少ないガーディアンやドラカニア、シャイといった職であっても、いざという時の回避行動や防御態勢への切り替えにおいては、高いフレームレートの方がはるかに早く反応できるため、FPSは高いに越したことはありません。

【結果&考察】黒い砂漠のフレームレートとCPUの関係
フレームレートが落ちると狩り効率が落ちることがわかりました。
「でも、なんでそれでCPUが関係あるの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。画質の向上にはGPUの改善が大前提ですが、いざという時の『狩りでの安定感』を支えているのは、実はCPUの処理速度なのです。
CPUは、ダメージ計算、操作処理、エフェクト処理、モンスターのリポップ処理など様々な演算を行っています。
どれも画面の動きに直結する内容ですが、これらのデータや計算は、CPU内の「キャッシュ」や「メインメモリ」からデータをもらって処理しています。
AMDの「〇〇X3D」シリーズがゲームに強い理由
AMDからは「Ryzen 7 7800X3D」や「Ryzen 7 9800X3D」など、末尾に「X3D」とつくゲーム性能に特化したCPUが販売されています。
よく「L3キャッシュの容量が多いからゲーム性能が高くなる」という言葉を耳にするかと思います。CPUはデータを処理する際、「L1キャッシュ→L2キャッシュ→L3キャッシュ→メインメモリ」の順番でデータを探していきます。
ここでL3キャッシュの容量が多いと、少し離れたメインメモリまでデータを取りに行かなくても手元で処理を済ませることができるため、その分の速度向上が見込めます。
結果として、計算速度が増し、フレームレートの安定(カクつきの防止)に大きく貢献してくれるのです。
「〇〇X3D」シリーズ、今選ぶならどれがベスト?
結論から申し上げますと、コストを抑えたい場合は「Ryzen 7 7800X3D」、最高峰の環境を求める場合は「Ryzen 7 9800X3D」で十分快適なプレイが可能です。
双方ともL3キャッシュは96MB(3D V-Cache 64MB含む)という大容量を備えています。
この2つの大きな違いはベースクロックと対応メモリにあり、ベースクロックが早い「Ryzen 7 9800X3D」の方が基本性能が高いため優位なのは確かです。
しかし、ゲームプレイ時のフレームレートにおいて劇的な差が生まれるわけではありませんので、ご自身の予算や今の環境に合わせて選んでいくのが良いと考えます。
BTOパソコンのなかには、10万円台で安価なCPU(Ryzen 5 4500など)と組み合わせた商品も販売されています。
一般的な用途には十分ですが、MMORPG向けに特化した構成ではないため、ベリア村や激しい狩場ではカクつきを感じやすくなります。
安定したフレームレートで快適にプレイしたいのであれば、最低でも「Ryzen 7 7800X3D」クラスを検討されることをおすすめします。
多少のカクつきは許容できるという場合でもCore i5 13400FやRyzen 7 5700Xなどでバランスを取る方法もありますが、数万円を追加して「X3Dシリーズ」を選ぶ価値は、黒い砂漠のプレイヤーにとって非常に大きいと感じています。
【結論】黒い砂漠を極めるための最適BTOパソコン2選
ここまで、黒い砂漠におけるCPUとフレームレートの関係について解説してきました。
快適なプレイ環境を手に入れるためには、グラボ単体だけでなく「CPUを含めたシステム全体のバランス」を見直すことが最も確実な近道です。
当ブログの検証結果をもとに、予算や目的に合わせたおすすめのBTOパソコンを2つ厳選してご紹介します。
①【妥協なき最高環境】Ryzen 7 X3Dシリーズ搭載モデル
「ベリア村でもカクつきたくない」「狩りの時給を極限まで高めたい」という方に間違いなくおすすめなのが、今回の検証でも圧倒的な安定感を見せた「Ryzen 7 9800X3D」を搭載したモデルです。
大容量のL3キャッシュがMMO特有の重さを吸収してくれるため、ワールドボスや拠点戦などの極限状態でも、安定して高いパフォーマンスを発揮してくれます。黒い砂漠を本気でプレイするなら、このCPUを選んでおけば後悔することはありません。
| 部品名 | 搭載部品 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
| GPU | GeForce RTX 5070 |
| メモリ | 32GB(DDR5) |
| ストレージ | 1TB |
| 電源 | 650W (BRONZE) ※GOLDへカスタマイズ推奨 |
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②【コスパ重視】最新世代の通常CPU(非X3D)搭載モデル
「X3Dまでは予算が届かないけれど、古くなったPCから買い替えて全体的な底上げをしたい」という方には、Core i5やRyzen 5、Ryzen 7の最新世代(通常モデル)を搭載したBTOパソコンをおすすめします。
X3Dシリーズと比較すると、人が密集する場面で多少のフレームレートのブレは発生しますが、古い世代のCPUと比べれば格段に処理能力が上がっているため、グラボ(GPU)の性能もしっかりと引き出してくれます。予算と性能のバランスを重視する方にぴったりの選択肢です。
| 部品名 | 搭載部品 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 5700X |
| GPU | GeForce RTX 5060 Ti 8GB |
| メモリ | 16GB(DDR4) ※32GBへカスタマイズ推奨 |
| ストレージ | 500GB ※1TB以上へカスタマイズ推奨 |
| 電源 | 650W (GOLD) |
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もっと詳しく選びたい方へ
当ブログでは、CPUだけでなく、GPU(グラボ)やメモリなども徹底検証しています。ご自身のプレイスタイルに合わせた、より詳細なPCの選び方やおすすめ機種については、以下の総合まとめガイドで詳しく解説していますので、ぜひあわせて参考にしてみてください!

それでは、良き黒サバライフを!


