こんにちは、セミクタです。
前回の記事では、私の相棒「Core i5-13500 + RTX 3060 (12GB)」を使って『紅の砂漠』のフレームレート無制限検証を行いました。結果は最小設定でも144fpsに届かず、最高画質では50fps台まで落ち込むという過酷な現実をお伝えしました。
「じゃあ、RTX 3060じゃ紅の砂漠はまともに遊べないの?」
安心してください!アクションRPGにおいて、人間の目が快適だと感じ、シビアなパリィが間に合う基準は「60fps」です。今回は、RTX 3060等のミドルスペックPCで、見た目の美しさを極力保ちながら60fps以上を安定的に出せる『最強の最適化設定』を導き出しました!
60fps安定のために「気をつけるべき3つの設定」
本作のグラフィック設定には様々な最新技術が搭載されていますが、すべてを有効にすれば快適になるわけではありません。
環境によっては、グラボへの負荷が無駄に高くなったり、操作感に悪影響が出たりする項目が存在します。
RTX 3060の性能を最大限に引き出してプレイするために、「気をつけるべき3つの設定」を解説します。
注意点①:「フレーム生成」はアクション重視なら「OFF」を推奨
フレームレートを大きく伸ばせる画期的な機能ですが、本作のようなシビアなアクションゲームでは少し注意が必要です。
AIがフレーム間に新しい映像を生成して追加する仕組み上、処理の順番待ちが発生し、入力から画面に反映されるまでの遅延(インプットラグ)が元のフレームレートのまま、あるいはわずかに増加します。
見た目は非常に滑らかになりますが、パリィや回避のタイミングに違和感(操作の重さ)を覚える原因になることがあるため、戦闘の快適さを重視する方は「OFF」にしておくのが無難です。
💡 【用語解説】フレーム生成(Frame Generation)とは?
フレーム生成はAIが前後フレームから中間の架空フレームを作って挟み込む技術です。
見かけのFPSは大きく向上しますが、フレームを生成する関係で入力遅延は基本的に増加します。
とくに元のFPSが低い場合や、対戦系FPSなど入力遅延にシビアなゲームでは、「見た目は滑らかなのに操作が重い」というズレを感じることがあります。
そのため、競技性の高いアクションゲームではOFF推奨、一方で「紅の砂漠」のようなシングルプレイや演出重視タイトルではONでも問題ないケースもあります。
注意点②:フレームレート優先なら「DLSS 4.5 (L)」より「4.0」が正解!

最新の超高画質AIアップスケーラー「DLSS 4.5」および「4.5 L」ですが、RTX 3060で使用する際は少し注意が必要です。
上記の実測グラフを見ていただくと一目瞭然ですが、AIの処理が高度になっている分グラボへの計算負荷が重く、DLSS 4.0(青い線)と比較してフレームレート全体が15〜20fpsほど低下してしまいます。特に「4.5 L(黄色い線)」は、快適ラインである60fpsを割るギリギリの数値まで落ち込んでいます。
決して動作が不安定になるわけではありませんが、RTX 3060で「60fps以上の余裕」をしっかり確保するための最適解は、軽さと画質のバランスに優れた「NVIDIA DLSS 4.0」をベースに選んでおくことです。
💡 【用語解説】NVIDIA DLSS とは?(4.0と4.5の違い)
本来の解像度よりも低い解像度で描画し、その画像をAIで高画質にアップスケーリングすることで、見た目の画質を保ったままFPSを稼ぐ技術です。
DLSS 4系ではバージョンごとに画質と処理コストのバランスが異なり、DLSS 4.5は画質重視の新しいモデルなぶん、旧世代GPU(RTX 20/30など)ではオーバーヘッドが増えてしまうケースがあります。
そのため、RTX 3060クラスでは、ゲームや解像度によってはDLSS 4.0の方が軽くてFPSが出る場合もあり、最新モデルが常に「得」というわけではありません。
注意点③:60fps安定を目指すなら「DLSS Ray Reconstruction」は設定不要

この機能は、レイトレーシング(光の反射や影をリアルに描写する技術)の画質をAIで向上させるものです。非常にリアルな映像になりますが、前提としてグラフィック負荷が高い「レイトレーシング」を有効にする必要があります。
上記の検証グラフ(青線:OFF、赤線:ON)を見ていただくと、実はレイトレーシングをONにしても、フレームレートの低下は平均4〜5fps程度にとどまっています。「意外と低下しないからONでも良いのでは?」と思うかもしれません。
しかし、激しい戦闘やエフェクトが重なるシーンでは、この「数fpsの余力」を削っているかどうかが、快適ラインである60fpsを維持できるかどうかの境界線に直結します。そのため、完全な60fps安定を最優先する今回の設定ではレイトレーシング自体を「OFF」としており、連動するRay Reconstructionも無効のままで全く問題ありません。
💡 【用語解説】NVIDIA DLSS Ray Reconstruction とは?
「レイトレーシング」を有効にした際に、AIを用いてより高品質な反射や影を描写するDLSS 3.5の技術です。
本来は画質を上げつつFPSをわずかに稼げる優れた技術ですが、前提条件となる「レイトレーシング」自体の負荷がRTX 3060には非常に大きいです。
今回は60fps安定を優先しレイトレーシングをOFFにするため、この機能を使用する必要はありません(グレーアウトした状態が正解です)。
神機能「NVIDIA Reflex」は絶対にON!
逆に、絶対にONにすべきなのが「NVIDIA Reflex」です。
これはPC内部で発生している「CPUとGPUのデータ処理の順番待ち(遅延)」を物理的にぶっ壊し、クリックした瞬間の動作を最優先で画面に反映させてくれる神機能です。
FPSを落とさずに操作のキビキビ感が劇的に向上するため、「ON」に設定しましょう。
💡 【用語解説】NVIDIA Reflex(リフレックス)とは?
PC内部で発生する「CPUからGPUへの処理待ち(レンダリングキュー)」を極力発生させないように制御し、入力から表示までの遅延を大きく減らす技術です。
FPSの数値自体はほとんど変わりませんが、対応している対人ゲームやアクションゲームでは操作のキレが体感できるレベルで良くなることが多く、基本的にはON推奨の機能です(合わなければOFFにして比較)。
RTX 3060 最適化設定・早見表
これらの注意点や神機能を踏まえた上で、グラフィックの美しさを極力損なわずに軽さを引き出した、当ブログ推奨の黄金比設定がこちらです! スマホで見ながら、ゲーム内の設定を合わせてみてください。
| ビデオ項目 | 推奨設定値 |
|---|---|
| 画面 | フルスクリーン |
| 解像度 | 1920X1080 |
| アップスケールモード | NVIDIA DLSS 4.0 |
| アップスケーリング解像度 | バランス |
| NVIDIA DLSS Ray Reconstruction | オフ |
| NVIDIA Reflex | オン |
| コントラスト | 50 |
| 垂直同期 | オン |
フルHDのフルスクリーンモードで、NVIDIA DLSS 4.0設定で解像度はバランスで、Reflexのみオンとした。
| グラフィック項目 | 推奨設定値 |
|---|---|
| プリセット | 高 (勝手にカスタムになります) |
| モデル品質 | 高 |
| テクスチャ品質 | 高→低 |
| 影品質 | 高→低 |
| レイトレーシング | オン→オフ |
| ライティング品質 | 高 |
| 反射品質 | 高 |
| 高度な天候エフェクト | オフ |
| 水品質 | 高 |
| ボリュームフォグ品質 | 高 |
| エフェクト品質 | 高 |
| シミュレーション品質 | 高 |
| ポストプロセス効果品質 | 高 |
プリセットを「高」に設定し、レイトレーシングをオン→オフ、テクスチャ品質と影品質を高→低に変更。そうするとプリセットが勝手に「カスタム」になります。
先ほども軽く述べましたがレイトレーシングは大きくフレームレートを悪化させるためOFFとしています。
検証結果:激しい場面でも基本60fps以上をキープ!(実測グラフ)

この設定を適用した状態で、エフェクトが乱れ飛ぶ激しい戦闘をプレイして計測したグラフが上記になります。
グラフ(青い線)を見ていただくと分かる通り、基本的には70〜90fps台という余裕のある数値をキープできています。 最も負荷が重なる瞬間には、目標ラインである赤い線(60fps)をわずかに割る(下回る)場面もありますが、あくまで一瞬の低下にとどまるため、プレイ中に明確な「カクつき」としてストレスを感じるレベルではありません。
RTX 3060ユーザーは、この設定をベースにすれば十分に『紅の砂漠』のアクションを楽しみ尽くすことができます!
※どうしても「シネマティックやウルトラ画質・高FPS」を諦めきれない方へ
今回の最適化設定で「60fpsの快適なプレイ」は確保できました。
しかし、やはり「シネマティック画質の圧倒的な感動」かつ「60fps以上の安定的なフレームレート」は、RTX 3060では物理的に味わえません。
さらに、FF14や黒い砂漠などのMMORPG特有の「人混みによるカクつき(CPU処理待ち)」は、グラボの設定をいくら下げても完全に消すことはできません。
「せっかくの次世代ゲーム、画質設定で妥協したくない!」
「紅の砂漠もMMOも、一切のカクつきなしで遊び尽くしたい!」
そんな妥協を許さないガチゲーマーの方は、もはやPCの土台(CPUとGPU)ごと買い替えるしか道はありません。
グラボの性能不足と、CPUのデータ渋滞(Wait)を物理的に粉砕できる「最新のX3D搭載BTOパソコン」へ乗り換えるのが、最も確実な解決策です。
当サイトが厳選した、紅の砂漠&MMO特化の推奨モデルはこちらにまとめています。
まずは今回の最適化設定でゲームのストーリーを存分に楽しんでください!そしてPCの限界を感じたら、いつでも最強環境への乗り換えを検討してみてくださいね。それでは、良い砂漠ライフを!

